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9月 8th, 2010

9月 08 2010

関節リュウマチの新しい治療展開

 関節リュウマチに悩む患者さまは国内に70万人とも100万人ともいわれています。
今日はその関節リュウマチの治療について、最近大変進歩があったのでご紹介いたします。

○関節リュウマチのこれまでの治療法
 関節リュウマチというと節々が痛む病気というイメージをお持ちの方がほとんどかと思います。
治療法は今までは痛みに対して痛み止め(NSAIDS)、病勢をおさえるステロイド、病気によって引き起こされている免疫機能に対して抗リュウマチ薬といった具合でした。それにより、さしあたっては痛みを取り除くこと、長期的には関節の破壊を抑えて身体機能の損失を防ぐこと、が目標でした
しかし、うまくいかない例も少なくありませんでした。

○新しい治療法とは…?
 今回登場した治療薬は「抗サイトカイン療法」といいます。
これは関節リュウマチの痛み・腫れ・さらには骨や軟骨などの関節破壊に関係しているサイトカインのはたらきを、直接抑えこんでしまうものです。

○サイトカインとは…?
 サイトカインという聞きなれない言葉が出てきました。これは免疫機能を持つ細胞から分泌されるタンパク質のことで、ここでは数多あるサイトカインのうちリュウマチに関係するサイトカインを抑え込むのです。

○抗リュウマチ薬との違い
では、抗リュウマチ薬とどのような違いがあるのでしょうか?
抗リュウマチ薬は免疫機能全般に作用します。それゆえに有用な免疫機能もダメにしてしまうことが考えられます。
しかし、抗サイトカイン療法では免疫機能全般に効くわけではないので、その心配がきわめて少ないのです。

次回は、抗リュウマチ薬の治療について更に解説をしていきます。

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