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2009年12月

12月 30 2009

にきびの治療法が変わってきています

2008年ににきび治療のガイドラインが皮膚科の先生方から出されました。これは今まで少ない薬で何とか対応してきた治療法を見直し、最近発売された薬を用いてより細かい治療をしようというものです。

○病状の把握がより細かくなりました
 他の病気のように軽症から最重症まで細かく病期を分けています。その内容は片側に赤い丘疹とかのう胞が5個以下であれば軽症、6~20個であれば中等症、21~50個であれば重症、51個以上で最重症となります。

○病状ごとに治療法が異なります
 にきびの重症度の分類が確立したことを上述しましたが、この分類に沿ってそれぞれ異なった治療法が存在します。

○にきび治療に保険が使えます
 今まではにきびの初期段階である面皰(めんひょう)に対してはケミカルピーリングという治療法がありました。これは保険適応がなく、1回の治療に数千円~1万円ほど自己負担しなくてはなりませんでした。
しかし新薬が登場ししかも保険で治療ができるので、これまでのような高額な負担をしなくて済むようになりました。

○医師と相談しながら治療を進めましょう
 この新薬は、使い始めは皮膚が赤くなったりカサカサしたりヒリヒリしたりするという欠点があり、患者さまもビクリしてしまって使用を中止してしまわれる方がみえます。
しかし、粘り強く3カ月ほど使用すると、非常に効果が出るとてもよい薬です。医師と相談しながら治療を進めましょう。

○そうはいっても…やっぱり洗顔が大切です
 にきびが気になる方は最低でも1日2回は洗顔を行ってください。そしてもう1つ大切なのは規則正しい生活を心がけて、お肌に余計な刺激がないようにすることです

12月 29 2009

骨粗鬆症と食事~まんべんなく食べましょう~

 
 骨を強くするためにはカルシウムをどんどん摂るようにしよう!骨粗鬆症にはそんな食事方法がいいと思われています。しかしちょっと待ってください!そんなに単純なものではありません!…といってもそんなに難しいことではないので、ご安心を。

○骨を作る主成分
  カルシウム、たんぱく質、リン

○骨の破壊・生成に必要な成分
  乳糖・アミノ酸・食物繊維・ビタミンA、C、D、K

これらをまんべんなくとる必要があります。しかし、ここで気をつけなくてはいけないことがあります。カルシウムは“カルシウムは吸収しにくい栄養素”であることです。そこでカルシウムを吸収するのを助けるものを一緒に摂取する必要があります。
また、年齢を重ねるとカルシウムの化合物を溶かすのに必要な胃液が少なくなることと、カルシウムを血液に運ぶ腸管粘液の機能低下、カルシウム吸収を促進するビタミンDの効果が発揮されなくなることがあります。そのようなことから効率よくカルシウムを摂る工夫が必要です。

○ビタミンDを多くとろう
   では、カルシウム摂取の効率をあげるにはどんなものを食べればいいでしょうか?それは“ビタミンD”です。ビタミンDはカルシウム吸収を高めたり、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きがあります。
   

○ビタミンDを多く含む食べ物
    そこでビタミンDを多く含む食べ物を紹介しましょう。 
       干しシイタケ、イワシ、カツオ、ブリ、鶏卵、レバー、バター

    これらをカルシウムを多く含む食べ物
       乳製品、大豆、大豆製品、野菜(小松菜、ごま)、魚類、海藻類
    
以上を組みあわせて食べるようにしましょう。

12月 28 2009

骨粗鬆症と診断されてしまったら…まずは転倒防止から始めましょう

骨粗鬆症の場合、転倒による骨折がご本人のその後の生活の質(Quality of life)を左右します。骨粗鬆症と診断されてしまったら、まずは転倒しないように工夫をしましょう。

1、家の中での転倒防止~ちょっとした工夫と家族の協力~   
室内の整理整頓を心がける
   家の中の段差をなくす
   足もとを明るくする
   階段や浴室・トイレなどに手すりや滑り止めをつけましょう。
   スリッパやサンダルも転倒の原因となるので、なるべくはかないようにしましょう。
   目が悪くなると転倒しやすくなるので、年に1回は検査を受けましょう。
   電気コードを壁にそって通しましょう
   廊下には極力、物を置かないようにしましょう

2、外出時の工夫
   すべりにくい靴を選びましょう。
   混雑しているところやラッシュアワーなどは避けるようにしましょう。
   重い荷物を持ったり、過激な運動は避けましょう
   杖を使用するようにしましょう。

このようなちょっとした工夫が『転倒→ねたきり』という事態を回避させます。

12月 27 2009

骨粗鬆症危険度チェック

骨粗鬆症を心配されているかたに簡単なチェック表です。

 1、年齢が、52歳以上である
 2、女性である
 3、生まれつき小柄・骨が細い
 4、外食が多い
 5、運動はしないほうだ
 6、ダイエットをしている
 7、あまり外出する機会がない  
 8、献立にあまり気を使わない
 9、あまり乳製品を摂らない、食べられない
 10、たばこをよく吸う、お酒をよく飲む

YESがひとつでもあれば“要注意”、3個以上であれば“かなり要注意”です。

なお、以下に該当される方は早めに検査を受けることをお勧めします
   ささいなことで骨折をしたことがある
   以前に比べて、背が縮んだ気がする
   腰や背中が曲がってきた
   歩き方がおかしくなった
   寝返りをうつと腰や背中が痛む

12月 26 2009

骨粗鬆症の分類~ひとくちに骨粗鬆症と言ってもいろいろあります~

骨粗鬆症とひとくちに言っても、原因によっていろいろなものがあります。

1、原発性骨粗鬆症
  退行期骨粗鬆症
   閉経後骨粗しょう症
     骨が壊れるのが早く、骨を作るはたらきが追いつかなくなるために起こります
   男性骨粗鬆症
     男性にも本来ある、女性ホルモンが不足するために起こります。
  若年性骨粗鬆症
    
2、続発性骨粗鬆症
   副腎皮質ホルモン過剰による骨粗鬆症
     骨の成分であるコラーゲンが作られにくく、また壊れやすくなります。小腸か
らのカルシウム吸収が悪くなります
   関節リュウマチによる骨粗鬆症
     体内で骨を壊す物質が増えます。また、副腎皮質ホルモンの使用や栄養を消耗
     するため低栄養状態になります。運動しにくくなることも原因と考えられています。
   糖尿病による骨粗鬆症
     血液の糖分が増え、また糖尿病を治療するインスリンという薬剤によって骨を作る働きが弱くなり、骨が壊れやすくなります。
   甲状腺機能亢進症による骨粗鬆症
     甲状腺ホルモンの働きが過剰になり、骨が壊れやすくなります。
   不動性(運動不足)による骨粗鬆症
     骨を作る働きが弱くなり、骨が壊れやすくなります。たとえば宇宙旅行では無動状態になり骨形成が低下します。
   性ホルモンの低下による骨粗鬆症
     女性では女性ホルモンの低下で骨が壊されやすくなり、男性では男性ホルモン       
     が低下すると、男性ホルモンから作られる女性ホルモンが低下し、骨を作る働きが低下します。
   消化器疾患、胃切除などによる骨粗鬆症
     カルシウムの消化吸収が低下し、乳製品などに不耐症となって栄養状態が悪化することで骨粗鬆症となります。
   
血液の疾患による骨粗鬆症
      多発性骨髄腫、成人T細胞白血病などの血液の病気で骨を壊す物質が体内で
作られてしまいま

12月 25 2009

神経ブロックは安全なのか…?

 ペインクリニックでは神経ブロック治療を行うケースが多いのですが、患者さまから頻繁に質問されることに『ブロックは痛くないでしょうか?』『1回で治るのでしょうか?』『危なくはないでしょうか?』といったものがあります。

○ブロックは注射なので…
 やはりブロック治療は注射なので、まったく痛みがないというわけにはいきません。それなりに痛みを伴うと考えていただきたいのです。

○ブロック治療は魔法ではないので…
 ブロック注射にたいして過度な期待を持たれる方がいらっしゃいますが、効果のある治療ではありますが決して魔法ではありません。それゆえ1回でまったく痛みからおさらばというわけにはいかないのです。むしろ地道に治療を積み上げていくと考えてください。

○危険度は…高いです。
 飛行機の事故の確率は平均すると100万回に1回だそうです。日本国内で交通事故に遭う確率は100万人に26人だそうです。一方神経ブロックや麻酔の事故は10万回に1回と言われています。
医療事故はあってはならないことですが、医師も人間です。時には失敗があります。問題はいかに事故を起こさないように日頃から収斂しておくかということと、事故が起こったときはすばやく対処して被害を拡大しないように努めるということです。

この文章をお読みになった方は、神経ブロック治療を受けようかさらに迷われていると思います。ブロック治療は危険を伴うので、医師とはしっかりとディスカッションして納得をされてから受けられることをお勧めいたします。

12月 25 2009

骨粗鬆症の症状は…?

骨粗鬆症の症状とはどんなものがあるのでしょうか?

○背骨の変形
 骨粗鬆症による骨量の減少により背骨がつぶれてしまい、背骨が正常に比べて著しく変形してしまうことがありあます。その結果…
  1、素早い動きが出来なくなる。   
     イスから立ち上がる時やベッドから降りるときに素早い動きが出来なくて苦労
します
  2、仰向けに寝ることができなくなる
     背骨が変形することによって当然起こってきます
  3、すぐに歩き始めることができない
     長時間歩くことも困難になります。

○伸長の短縮
  背骨がつぶれるために若いころと比べて伸長が縮みます。また骨折の程度や仕方によっては背中が丸くなってしまいます。

○歯周病に注意をしてください
  骨も歯もカルシウムで出来ています。骨粗鬆症はカルシウムの量に問題があり、当然おなじカルシウムである歯にも影響が出てきます。その結果歯周病(歯槽膿漏)となってしまいます。この歯周病は現在糖尿病との関係が指摘されており、また様々な合併症の可能性も指摘されております。

○骨折
  身体の様々なところが骨折をする可能性がありますが、その中でも典型的で日常生活に支障が出やすい物を列挙します。
   1、大腿骨骨折
     転倒などを契機に起こし、歩行困難になってしまう原因となります。
   2、椎骨骨折
     先歩だあげたように、伸長の短縮・亀背などがあります。
   3橈骨骨折
     転倒し手をついたときに手首の骨を骨折してしまいます。

12月 24 2009

骨粗鬆症とは…

 骨粗鬆症とは簡単な外力で骨折を起こしてしまう疾患のことです。わが国では65歳以上の方の3人に1人が骨粗鬆症とされており、骨折が原因で寝たきりになってしまわれている患者さまが多くいらっしゃいます。
人間の骨の量は40歳くらいまでは増え続けると言われており、その後年齢とともに減少していきます。骨粗鬆症による骨折は例えば大腿骨の骨折により歩行が困難になったり、背骨の骨がつぶれることにより腰痛や腰が曲がってしまい(亀背)、生活の質(Quality of life)が著しく下がってしまいます。
骨粗鬆症はそのような状態になってしまったら元には戻れません。骨の量が多い時期に予防をしっかりすることが大切です。
まずはご自身の骨の量がどの程度あるのか?骨粗鬆症になってはいないか?を検査するところから始めましょう。

12月 23 2009

お酒の上手なひかえかた

この時期何かとお酒を飲む機会が増えるものです、わかっていてもなかなか断れないため、ついつい酒量が増えてしまいます。
お酒は、身体に負担がかからないように、工夫して飲みましょう。

1、飲む量と時間を決める
2、先に水やお茶を飲んでおく
3、おつまみを一緒に取る
4、強いお酒は薄めて飲む
5、お酒もおつまみもゆっくり取る
6、さしつさされつ(ビールや日本酒のちゃんぽん)は避ける
7、お酒の買い置きはしない
8、食前や空腹時には飲まない
9、週に2火は“休肝日”をもうける

おつまみの上手な取り方
コレステロールが多い物や、お酒が進んでしまう濃い味の物は避けて、低カロリーでビタミン・ミネラルの多い野菜や海藻類、豆類を選びましょう。
  
例 冷ややっこ、枝豆、あさりの酒蒸し、アジのたたき、白身魚の刺身,
きのこソテー、ふろふき大根、大根サラダ、わかめの酢の物、きんぴらごぼう

12月 22 2009

血圧を測るのはいつがいいでしょうか?

“家で血圧を測ろうと思うけれど、いつがいいでしょうか”患者さまからこのように聞かれることがあります。

○1日2回起床時・就寝時
 1日2回測定が基本です。しかもいろいろと守らないといけないことがあります。

○あさ起床時に測る場合
  起きてから1時間以内に、排尿を済ませて、食事や薬の前に測定してください。

○よる床に就くときに測る場合
  食事、薬、入浴はともに1時間以上前に済ませておいてください。

このタイミングで測定すると、正しい血圧が分かります。

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