7月 29 2010
食中毒警報が発令されております
愛知県保健所より食中毒警報が発令されております。この暑さです!食べ物には十分に注意をしてください。
7月 27 2010
では、実際にり患したらどうなるでしょうか?
○軽症の場合…
感染後あるいはワクチン後にじん麻しん・多形紅斑になったも基本的には抗アレルギー薬の一種である後ヒスタミン薬で対応いたします。それはウイルス感染後・ワクチン後の抗体獲得過程において起こるわけなので、少量の薬だけで時間がくれば治ります。
○重症の場合…
紅斑の範囲が急速に広がってくる場合は重症といえ、大病院での厳重な治療が求められます。
○マイコプラズマのご注意を
肺炎の原因ウイルスであるマイコプラズマはじゅうしょうのスティーブンス・ジョンソン症候群あるいは中毒性表皮壊死につながる恐れがあると言われるようになってきました。
マイコプラズマ感染が考えられる場合、抗体検査をしてもしもに備えたほうが良いといえます。
このように普段あまり気にもしない風邪やワクチンの後遺症ですが、場合によっては恐ろしいことを引き起こすこともありますので注意が必要です。
7月 26 2010
ワクチン接種後や風邪をひいた数日後に、皮膚が赤くなったとか水ぶくれができたといった心配になる症状を経験された方も見えるかと思います。
今日はその“ちょっと心配になってくる”症状についてのお話です。
○じん麻疹や多形紅斑が考えられます
ワクチン接種後や風邪をひいた数日後に水ぶくれができて来ることがあります。数日あるいは1週間くらい後に起こってくるのですが、多くの場合じん麻しんと同じ病態でほとんど常色です。そしてきれいにあとかたもなく治癒します。しかしその一方で多形紅斑というものもあります。多形紅斑は水ぶくれそのものが赤く治癒後に色素沈着を起こすという特徴があります。しかし、両者を鑑別するのは大変に困難です。
○どのように区別したらいいのでしょうか?
どちらも子どもに多いのですが、じん麻しんは24時間以内に跡形もなく消えて治癒します。しかし、多形紅斑は環状の紅斑が広がっていき、24時間以上たって色素沈着を残しての治癒となります。
つまり持続時間と水ぶくれやその周囲の発赤の強さの度合いが鑑別するポイントとなります。
○多形紅斑は要注意です
多形紅斑はとても怖い病態であると言えます。紅斑が急速に拡大していき、高熱を出す場合は要注意です。スティーブンス・ジョンソン症候群やTENといった皮膚科専門医による厳重な治療を必要とする病態へ移行している証拠なのです。
この続きであ治療などは次回になります。
7月 24 2010
毎日うだるような暑さが続きますね。熱中症で病院に搬送された方は今週だけで5000人を突破したとか…。流れる汗が脱水症状をおこすのですね。全身から噴き出る汗はお肌の状態を時に狂わせることもありあます。そこで、今日は暑さとスキンケアのお話です。
○汗について…
汗はエクリン汗腺といわれる汗を出す装置から出て、体温調節とワックスの役割をします。成分は99%水でそのほかに微量の電解質・乳酸・タンパクなどが混ざります。
○汗をかくことでどんな肌の変化があるのでしょうか?
汗をかくと汗腺から出た重炭酸イオンが肌をアルカリ性にします。このことで細菌がつきやすくなり、伝染性膿痂疹(とびひ)を発症させます。お子さんが汗をかかれたら、シャワーを浴びてきれいにしてあげてください。
またアトピー性皮膚炎の悪化もあります。発汗後の肌のコンディションの変化と乾燥とがアトピー性皮膚炎の悪化に関係することが知られています。この場合はシャワーを浴びた後の保湿が大切です。
このように暑い夏を上手に乗り切ることがお肌のトラブルを予防することに大切だと言えそうです。
7月 22 2010
今日は昨日に続き喘息のお話です。
○基本的な治療戦略
喘息の方の治療の基本的な戦略は…
1、発作のない普段はステロイドを使って頂きます
2、発作時は気管支拡張薬を使って頂きます
ということになります。
○ふだんの治療…ステロイドを使う理由とは…?
発作のない普段はステロイドを使って頂きます。喘息は気管支の炎症が元で起こる疾患なので、炎症を起こさせないようにするのが先決です。普段から抗炎症薬であるステロイドを使用し、炎症を未然に防ぎます。最近は簡単な吸入キットを使う場合がほとんどです。
○発作時の治療…気管支拡張薬を使う理由とは…?
それでも発作が起こってしまったら、気管支拡張薬を使う必要があります。喘息は炎症反応の結果気管支が狭くなる病気なので、気管支を広げるお薬を使うのです。
これも吸入キットがあり、かつてに比べて患者さまご自身でコントロールがしやすくなりました。
○しっかりコントロールしましょう
喘息はかつてよりかなりコントロール可能になりました。しっかりコントロールすれば喘息でない人と何ら変わらない生活を送れます。虫歯予防のために歯磨きをするように、喘息予防のために吸入ステロイドを使いましょう。
喘息はしっかりコントロールすれば、なんら生活の制限の必要がありません。自分を知って、うまく付き合うことを考えましょう。
7月 21 2010
サッカーワールドカップが終わりました。何かもう遠い過去の出来事のような気がしませんか?今回大検討し好成績を収めた日本ですが、個人的には日韓ワールドカップベスト16がフロック出ないことを証明できたような、そんな気がしています。
さて、今回はサッカーと疾患のお話です。といってもサッカーをすることで起こってくる病気のお話ではありません。喘息とサッカーのお話です。
○清水エスパルスの岡崎選手は…
今回ワールドカップ日本代表として南アフリカで雄姿を見せてくれた、清水エスパルス岡崎慎司選手。彼は現在も喘息と戦いながらピッチに立っていることで知られています。
喘息を患っていてもしかりコントロールすれば、トップレベルの活躍ができるそれくらいぜんそく治療は進んでいるのです。
○喘息は子供だけの病気ではありません
喘息の患者さまは初めて発症した時期を見ますと、成人するまでが1/3、20歳すぎが1/3、中高年以降が1/3と各年代に平均的におられます。つまり喘息は決して小さなお子さんだけの病気というわけではなく、成人後も発症する可能性がるということがいえます。ちなみに岡崎選手は清水エスパルスに入団した後に発症されたそうです。
○発症するタイミングがあります
喘息の症状が出るタイミングは大きく3つあります。
1つは風邪をひいた後でゼーゼーし始めていつまでもなおらないというパターン、2番目が季節の変わり目や日々の天気の変化で気圧・温度・湿度が変化すると体に変調がきたされるパターン、3番目が運動時に出るパターンです。とくに3番目の運度時に起こす方が全体の7割にのぼり岡崎選手もその一人のようです。
○精神的な影響も見逃せません
喘息は普段から予防薬を使っておけば大丈夫です。しかし、うっかり忘れてしまうと“大丈夫かしら…”と不安になり、それが発作を引き起こすもとになるそうです。喘息には精神的な要素もあります。忘れずに携帯しておくことが肝心です。
次回は治療についてのお話です。
7月 20 2010
コンタクトレンズの合併症についてのお話です。
コンタクトレンズを購入したことがある方は必ず“きれいに保つようにしてください”とお店で言われます。では、不潔にするとどんな事になるのでしょうか?
○バイキンの感染がおこります
コンタクトレンズを不潔にしておくと、角膜という眼の表面に感染症を引き起こしてきます。特に深刻なのが真菌というカビの一種や、アメーバ―が感染することです。
これらが感染すると薬が効かないこともあり、場合によっては失明に至ることもあります。
○どんな場合に感染症を引き起こすのでしょうか?
毎日取り外して、きれいにレンズ洗浄をして消毒して、そして保管するというタイプのコンタクトを使われている方は要注意です。
マルチパーパスソリューション(MPS)というタイプの洗浄液を使われているケースが多いのですが、これは洗浄・消毒・保存を兼ね備えた物ですが、消毒効果がやや低いと言われています。しっかりと指でこすって洗う必要があり、使われている方は要注意です。
○もうひとつ…盲点です
そしてもう一つ盲点があります。それは“ケースに残った消毒液”です。消毒液なのだから安全だと思われがちですが、だんだん消毒効果が薄れあるいはレンズについたバイキンが繁殖する恐れがあるのです。
毎回ケースからレンズを出して眼に装着する際には、ケースの中の消毒液も捨ててきれいに洗う必要があります。
きちんと正しく扱って、快適にコンタクトレンズを使いましょう。
7月 19 2010
学生さんは夏休み前になると眼がねからコンタクトレンズに変えたいと、コンタクトレンズの処方を希望される場合が多いようです。
今日は初めてコンタクトレンズを購入される方に購入時の注意点などの話です。
○しっかり管理をしましょう
コンタクトレンズは使用に当たって、いろいろ注意をしなくてはなりません。なんといっても眼に直接するので、清潔に保たなくてはなりません。コンタクトレンズをしっかり衛生的に管理ができなくてはダメだということです。
○眼科医院で各種検査を受けてください
処方を希望される方は眼科医院での各種検査が必要です。視力・眼圧・眼底や細隙灯顕微鏡検査といった眼科の一般的な検査を受けていただき、病気がないかどうかを確認する必要があります。
また、直接眼に接触するものなので涙の量が正常かどうか?も重要になってきます。こちらの検査も必要になってきます。
○処方自体には保険が適応されます
処方自体には保険が適応されます。ですから、眼科医院に行かれる際は保険証が必要になりますので、忘れないようにしましょう。
7月 18 2010
最近男性更年期という言葉が浸透しつつあります。これは抑うつ感をはじめとする体調不調などを感じられるかたが来院されるそうです。
今日は男性更年期のお話です。
○男性更年期の訴えに多いものは…?
男性更年期に多いのは抑うつ感といった体調変化です。しかもよく聞いてみると、EDが大きな悩みとしてあるケースが目立つのだそうです。また前立腺肥大症の30~60%にEDは合併してくるそうで、男性にとって更年期とは泌尿生殖器の症状が大きなウエイトを占めてきます。
○前立腺肥大とは…?
前立腺肥大とは“頻繁に尿意をもよおす”“尿の出る勢いが悪い”といった症状で『国際前立腺スコア(IPSS)』という診断スコアで診断を下されます。
○EDとは…?
EDについては社会にかなり浸透しているのでもはや説明の必要もなしといったところかもしれません。しかし日本人には35%くらいこの病気で悩んでおられる方が見えるということをご存じでしょうか?
○ED薬が前立腺肥大に効果があるそうです
最近EDの薬が前立腺肥大に効果があることが分かってきました。ホスホジエステラーゼ5阻害薬というものにカテコライズされる薬です。ただし日本では保険適応がなく、自費診療になってしまいます。しかしEDと前立腺肥大は合併することが多いため『EDがあって、尿の出もちょっと…』という方にお勧めといえるでしょう。
○前立腺肥大にならないためには…
しかし、やはり前立腺肥大にならないのが一番良いことです。そのためには運動と水分摂取、それに便秘にならないようにすることです。
7月 17 2010
春日井市内科医会学術講演会『抗菌薬の考え方、使い方』にいってきました
講師は神戸大学医学部 感染症内科 教授 岩田健太郎先生です
岩田先生は大変高名な先生で、正しい感染症の教育に力を注いでおられる方です。
先生の講演を聞いて、日頃から患者さまに正しい薬の投与を心がける必要性を再認識させられました。
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