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2011年9月

9月 27 2011

肺がんとタバコの関係

今日は肺がんとタバコの関係のお話です。

○いろいろ有害な物質が含まれています
タバコの煙の中には約4000種類の物質が含まれていて、その中の200種類くらいが有害なものと考えられています。またベンゼン・ニトロソ化合物など、60種類ほどの発がん物質が含まれています。
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○タバコと肺がんの危険
 タバコを吸うことで肺がんになりやすくなることはみなさんご存じだと思います。
タバコによる肺がんリスクは4~5倍に増加するといわれています。
このデータを更に細かく見ていくと、「17歳でタバコを始めた場合8倍に危険度が上昇」
「1日10本で危険度が2倍、30本で危険度は8倍」といったデーターがあります。

タバコは大変危険な物といえます。今日はその危険性を具体的なデーターを示すことでお解りいただこうと考えました。
禁煙後10年ほどで肺がんのリスクは非喫煙者と同等にまで低下すると言われています。
早めに禁煙されることをお勧めします。

9月 25 2011

タバコとCOPDの関係

 タバコによる害は肺がんなどがよく知られています。そんな中今日はタバコとCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の関係のお話しです。

○タバコが強く関係しています
 COPDは喫煙により肺の組織が壊されて起こる慢性の疾患です。
最近、小型の乳母車のようなものを引いて、鼻にチューブをつけて歩いているお年寄りを見かけたことがありませんか?タバコを長年吸ってきたために呼吸がしづらくなって、日常生活でも酸素を必要とする状況が起こってしまったのです。
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○タバコの害です
 タバコによる肺組織の破壊でCOPDは起こります。
肺組織が破壊されることで呼吸機能が低下します。しかし禁煙を実行するとたちどころに呼吸機能は改善するので、禁煙をすぐにでも始めることが肝心です。

○ご家族にも迷惑をかけます
 他人のタバコの煙を吸い込むことを“受動喫煙”といいます。この受動喫煙によってCOPDになるリスクが上昇することがわかってきました。
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タバコの害として今日はCOPDについてお話をさせていただきました。

9月 24 2011

COPDの治療について

 今日は前回に引き続きCOPD(chronic obstructive pulmonary disease)のお話しです。今日はその中でも治療についてです。

○まずは禁煙です
 初期段階の治療は禁煙です。タバコを止めるとたちどころに呼吸状態が良くなると言われていますので、早目に止めていただくのが良いでしょう。
FQ148
○気管支拡張薬が基本です。
 中等度以上のCOPDには気管支拡張薬を処方します。基本的に吸入薬として吸いこんでいただきます。抗コリン薬・β―2刺激薬・メチルキサンチン等があり、これらを併用します。近年では単剤を増量するのではなく、組み合わせて使った方が良いといわれています。商品名として「スピリーバ」と「アドエアー」というものがあります。

○ワクチン接種をしてください
 COPDの治療目標として“増悪させない”という考え方で行います。基本的には壊れてしまった肺の構造は元には戻りません。しかし呼吸は直接生命に関係してきます。よってこれ以上悪くさせないことが治療の目標となるのです。
では増悪するのはどんな時でしょうか?
増悪は何らかの感染症を患ったときにみられます。よって出来るだけ感染しないようにするのですが、患者さまの努力だけではやはり限界はあります。
そこでインフルエンザや肺炎球菌ワクチンを接種していただきたいのです。
FQ168

○最重症は…?
 最も重症の場合は在宅酸素療法(HOT)を導入することになります。ちょっとした生活動作でも息切れを起こす場合はやむを得ないでしょう。
また増悪例には気管支拡張薬やステロイドにて対応をします。

今日はCOPDの治療についてのお話しでした。

9月 24 2011

COPDについて

 今日は慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)についてのお話しです。

○タバコと関連があります
 この疾患はタバコと大いに関係があります。タバコによって肺の構造が壊されたことによって起こってくる疾患だからです。
症状としては咳・痰・労作時の息切れです。肺の構造が壊れるので、このような症状が起こるのは比較的イメージしやすいかと思います。
FQ018

○中高年の病気です。
 長期にわたるタバコがこの病気を起こしてくる元です。よって中高年以上の方が患者さまの主な年齢層となります。

○診断は・・・?
 呼吸機能検査を行うことで確定いたします。
呼吸機能検査はあまり馴染みのある検査ではないと思われます。息を大きく吸ったり吐いたり、一気に強く吐いたりといった行動をとることで呼吸機能の状態を測るのです。
FQ184
○合併症
 近年、COPDの合併症について色々な知見が判ってきました
COPDは虚血性心疾患・糖尿病・うつ病などを合併する可能性があるというものです。
中には意外な病名もあるかと思いますが、いずれにせよ注意が必要です。

次回は治療についてのお話しです。

9月 22 2011

COPDについて

 今日は慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)についてのお話しです。

○タバコと関連があります
 この疾患はタバコと大いに関係があります。タバコによって肺の構造が壊されたことによって起こってくる疾患だからです。
症状としては咳・痰・労作時の息切れです。肺の構造が壊れるので、このような症状が起こるのは比較的イメージしやすいかと思います。
FQ130

○中高年の病気です。
 長期にわたるタバコがこの病気を起こしてくる元です。よって中高年以上の方が患者さまの主な年齢層となります。

○診断は・・・?
 呼吸機能検査を行うことで確定いたします。
呼吸機能検査はあまり馴染みのある検査ではないと思われます。息を大きく吸ったり吐いたり、一気に強く吐いたりといった行動をとることで呼吸機能の状態を測るのです。
FQ137
○合併症
 近年、COPDの合併症について色々な知見が判ってきました
COPDは虚血性心疾患・糖尿病・うつ病などを合併する可能性があるというものです。
中には意外な病名もあるかと思いますが、いずれにせよ注意が必要です。

次回は治療についてのお話しです。

9月 21 2011

HIV感染についての最新の知見

 近年HIVを取り巻く環境も変わってきました。今日はHIVに関する最新の知見についてのお話しです。

○検査精度に関して
 近年、HIV検査の精度が格段に上がってきました。
まずひとつは抗原と抗体の両方が測れるようになったことです。これによって、感染してから検査で陽性になるまでの期間が応幅に短縮されました。以前は抗体しか測定できませんでした。よって感染してから体内で抗体が作られる4~6週間は検査で“シロ”とされていたのです。
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○治療について
 治療法も大変な進歩を見せています。
近年は1日に1~2回薬を飲んでいただく治療です。しかも副作用が少ない薬に代わってきたので、以前のように1日何回も時には危険な副作用のある薬に比べて、飲みやすくなってきたといえます。
また感染の早い段階で治療を開始すればAIDSに進展する可能性が低くなってきました。

○治療費について
 近年は『免疫機能障害』という身体障害者手帳を交付してもらえるようになってきました。それによってかなり治療費が低く抑えられるようになり、患者さまに安心して治療に取り組んでいただけるようになったのです。

HIVに関して最新の知見のお話でした。しかしまだまだHIVはこわい病気です。一生薬を飲まなくてはいけない状況が変わったわけではありません。完全な治癒が期待できるようになったわけでもありません。
未然に防ぐことが一番であることに変わりはないのです。

9月 20 2011

日本人のコレステロール値

 日本人のコレステロール値は年々上昇しています。
60年代は血清TC値(中性脂肪)が180mg/dlとアメリカ人の2割ほど少ない値だったのが、2000年になると200mg/dlとほぼアメリカ人と同じ値にまでなってしまいました。

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コレステロールは心臓疾患と密接な関係が指摘されています。
かつては塩分の摂取が多いために脳出血が多いとされてきました。しかしこれからは心筋梗塞が欧米並みになる可能性が危惧されています。
注意が必要と思われます。

9月 17 2011

高脂血症と運動療法・食事療法

今日は高脂血症と運動療法および食事療法のお話しです。

○運動療法
 運動療法は患者さまの無理のないレベルで行うことが肝心です。患者さまが「少しきついかな?」と感じるレベルを日々継続していただくことで効果を発揮します。
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具体的には歩行することから始められるのが、無理なく継続できる方法として知られています。

○食事療法
 食事療法はまずカロリー制限をすることが肝心です。カロリーを適正体重(kg)×25~30Kcalと算出します。なお適正体重(kg)は身長m2×22で算出します。
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9月 16 2011

岩倉市医師会講演会に参加してきました

岩倉市医師会講演会「ワクチンの今~23価肺炎球菌ワクチンを中心に~」
講師名鉄病院予防接種センターセンター長 宮津光伸先生

を受講してきました。

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近年日本でもワクチンは世界標準にかなり追いついてきました。とてもうれしい限りです。
今日はその中でも肺炎球菌ワクチンを中心に盛りだくさんの内容をお話しいただいて、とても参考になりました

9月 16 2011

高脂血症(脂質異常症)の考え方

 きょうは高脂血症の考え方についてのお話しです。

○高脂血症(脂質異常)とは…?
 高トリグリセリド(TG)血症、高LDLコレステロール(LDL-C)血症、
低HDLコレステロール(HDL-C)血症のどれに当てはまっても高脂血症(脂質異常症)といいます。

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○測定のタイミングは…?
 早朝の空腹時が望ましいとされています。

○測定値の注意点について
 LDLコレステロールの値はfriede-waldの式(LDL-C=TC-HDL-C-TG/5)
にて測定します。なおトリグリセライド(TG)値が400mg/dl以上であったり満腹時には直接的に測定しますが、正確でないことがあります。

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○non-HDL-C
 TG値が高い場合、計算値でも直接測定した値もともに不正確といわれています。
その場合総コレステロール(TC)値からHDL-C値を引いたnon-HDL-C値も考慮します。non-HDL-C値はLDL-Cに30を足した値を基準にします。

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