9月 03 2010
ダイエットと骨粗鬆症の関係…
骨粗鬆症は高齢者の方には切実な問題となっています。日本の高齢化に伴って患者数は増加の一途をたどり、特に女性では50代前半で約20%70代後半ともなると約50%の方が骨粗鬆症といわれています。
今日はその骨粗鬆症のお話のうち診察室でよくお聞きする質問内容について少し紹介いたします。
○、ダイエットと骨粗鬆症の関係を教えてください。
ダイエットのしすぎは骨粗鬆症を進行させると聞きました。若くてもそんな事はあるのでしょうか?
栄養のバランスを欠くような食事では骨粗鬆症が進行します。それは若い方にも言えることなのです。
食事の偏った食べ方や量の無理な制限により、からだに必要なカルシウム・ビタミンなどがとれなくなる恐れがあります。その結果骨を作るのに必要なカルシウムが不足して、若くして骨粗鬆症におちいってしまうこともあるのです。
また、そこまでいかなくても若い時に十分骨量を蓄えておかなかったために中高年にさしかかったときに骨粗鬆症になってしまうことはよくあります。骨量は若い時が一番多く、それ以降は少しずつ減ってきます。その若い時の骨の量が少ないと言わずもがなの結果、というわけです。
骨を健やかにはぐくむのにはバランスのとれた食事が大切といわれています。決して無理なダイエットは控えましょう。