2月
28
2010
国民のかなりの方が感染しており、胃がんの原因にもなると言われているヘリコバクタ-・ピロリ(H.pylori)。最近では小児の感染とそれに伴う合併症のことが言われ始めてきています。
○貧血の原因になります
小児のヘリコバクターピロリ感染による合併症のうちいちばん有名なのは鉄欠乏性貧血です。ヘリコバクターが鉄を食べてしまうようです。また鉄の吸収を邪魔してしまうこともあるようです。
また血小板減少性紫斑病も考えられます。これは血小板に対する抗体を作り出し、血小板を壊してしまうようです。
血液検査で鉄分が足りないと言われたお子さんをお持ちのご両親は一度検査を検討されることをおすすめします。
2月
27
2010
喘息をお持ちのお母さんにとって、気温とはきっても切れない関係にありますよね。
特に前日に前日に比較して例えば3度以上、急激に気温が低下した場合には喘息症状が出てきてしまうそうです。
注意して天気予報を見ましょう。
2月
26
2010
きょうはきのうのお話の続きで、気象条件によってアレルギーの元となる抗原の量が変化する場合です。
○やはり環境整備が重要なようです
抗原で重要になってくるのが“ダニ”対策です。じゅうたんを敷いておられるご家庭では、エアコンなどで温度湿度が上がってくると急激にダニが繁殖してきます。これは春と秋がこの傾向が強いようです。
お子様のために掃除を頑張りましょう!
2月
25
2010
お天気が崩れてくると喘息発作が起こってくる…喘息児をお持ちのお母さんならご存知かと思います。今日は喘息と天候の関係のお話です。
気象と喘息の関係は大きく分けて2つに考えられています。ひとつはもともとある喘息に対してある気象条件が加わると、その喘息を悪化させる。いわゆる“悪化因子”としての役割がひとつと、もうひとつは気象条件によってアレルギーの元になる抗原の量が変化する。これら2つに分類されます。
今日はそのうち“悪化因子”についてのお話です。
○季節の変化が影響します
季節が変わると気温や湿度が変化します。寒い空気や乾燥した空気が気道を刺激して、喘息をひきおこします。
○天気の変わり目にご注意を
天気が変化すると気圧が変わります。この気圧が喘息に関係します。ぜんそく治療ガイドラインにも記載されていますが、移動性高気圧や寒冷前線が来たときとか、台風が近づいてきたときなどは要注意といえそうです。
○大気汚染が間接的に影響しています
北海道から霧が喘息を引き起こすという報告があります。また西日本からは黄砂について同様の報告が上がっています。
霧は非常に細かい粒子なので、気道に入り込みやすいのです。その霧が出来るためには中心に核となる物質が必要です。この物質が大気汚染物質であったりします。
環境汚染の問題はこんなところにも影響するんですね。
あしたはもう一つの条件、抗原の量の変化についてのお話です。
2月
23
2010
蒲郡市医師会学術懇談会に行ってきました
今回はワクチンup to date と題して、独立行政法人国立病院機構三重病院名誉院長 神谷斎 先生の講演会でした。
今回はせっかくの機会と思い、思い切って挙手にて質問をさせていただきました…。あ~緊張した…
2月
21
2010
片頭痛に悩まれている方は多いと思います。視野の一部にギザギザとした星のようなものが見えてきて、それがだんだん視野の中に広がって来て、その部分が見えにくくなる。これを閃輝暗転といいますが、歳をとるとこの閃輝暗転という“前兆”だけで、その後やってくるはずの頭痛発作という“本番”がなくなることがあります。
これだけを見ると、『いやな頭痛から解放されて、万々歳だ!』となります。しかしチョットまってください。
脳梗塞や脳腫瘍などほかの病気に伴ってけいれんを起こすことがあります。これを“症候性てんかん”といいます。この症候性てんかんが片頭痛の前兆である閃輝暗転とよく似ている場合があります。
片頭痛から解放されたと思い込まずに、一度病院に相談に行かれることをお勧めします。
2月
20
2010
おむつかぶれという言葉は一般によくよく浸透していると思われます。それだけ一般的といえ、現に誰もが一度は体験するといわれています。
○原因は…?
原因はおむつの内部の湿気とおむつでこすれることです。湿気とは当然おしっこやうんちによるもので、その湿気によりふやけた皮膚がむつにこすれて皮膚に傷がつきます。そこへ先ほどのおしっこに含まれるアンモニアやうんちに含まれる酵素が刺激になって発赤を起こすのです。
○下痢のときほどご注意を
お子様が下痢をしているときほど要注意です。下痢は当然水分が多いためより湿気が強く、また食べ物が消化しきれていないまま出てくるので酵素をより多く含んでいます。
また、おむつが吸収するより早く周辺に広がるので、より広範囲の皮膚炎になる可能性が考えられます。
つまり下痢の時ほどおむつかぶれを起こしやすい環境にあるといえるでしょう。
○治療法と生活指導
生活指導
なににもまして、おむつをこまめに取り替えることが大切です。長時間のつけっぱなしは皮膚が蒸せたことになります。夏などは濡れていなくてもおむつをはずして空気にさらすことをしましょう。
汚れたお尻を拭く際には優しく拭き取ることが重要です。こすれて皮膚を傷つけることがあるからです。ぬるま湯に濡らしたガーゼやティッシュ、オリーブ油を浸した綿花などを使うのが良いでしょう。可能であればぬるまゆで座浴(おしりをたらいに浸す)かシャワーで洗い流すのが最適です。
洗った後はよくよく乾燥させることです。夏ならしばらくおむつをつけないようにするのも良いでしょう。ワセリンなどを塗っておくのも良いでしょう。
治療法
すでにおむつかぶれになってしまっている場合、軽い発赤くらいならば亜鉛華軟膏・白色ワセリン・アズノール軟膏・コンベック軟膏をおむつ替えの際に塗るとよいでしょう。
発赤が強かったりびらんになったりしている場合、弱いステロイド(キンダベート軟膏・ロコイド軟膏など)を塗ります。
○ここでひとつ注意点が…
これらの注意点を守っても、下痢が続けばなかなか治らないものです。その際はおむつかぶれの治療とともに、なぜ下痢が止まらないのか?を考えて医療機関に相談してください。母乳や離乳食のアレルギーや消化管疾患などが隠れていることもあります。
2月
19
2010
日本でも小児用の肺炎球菌ワクチンが来週スタートします。当院もこの地域のお子様やそのご家族のハッピーに貢献させていただくために、このワクチンを開始いたします。
費用は1回1万円です。接種希望の方はフリーダイアルにてお問い合わせをください。
なお、完全予約制で行わせていただいております。
よろしくお願いいたします。
2月
19
2010
厚生省の認定する経口補水液os-1がオリンピックでも活躍しています。
もともとこの飲み物は、脱水状態の患者さまに対して、点滴の代わりになるものとして開発されました。
競技に集中すると当然、脱水状態になります。そんな選手の渇きをしかり潤う…そんな飲み物として、このos-1が飲まれているようです。
os-1でガンバレ!日本!
2月
19
2010
岩倉市医師会講演会『糖尿病治療の最新の知見』(江南厚生病院 有吉陽 先生)に行ってきました
糖尿病に対する新しい選択肢としての新薬のお話でした。
当院でのこれからの診療に役立てたいと思っています。