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3月 21st, 2010

3月 21 2010

ロタウイルスワクチンが承認されるかもしれません

幼い子供さんが秋の終わりから春までの間に急な嘔吐・下痢を発症する病気。それが乳児嘔吐下痢症といいます。この原因の多くがロタウイルスですが、このウイルスに対する予防接種がはじまる見通しです。

○ロタウイルスワクチンの特徴
 ロタウイルスワクチンはすでに世界100カ国以上で承認され、発売前後の調査でも有効性が証明されております。重症胃腸炎を85~95%抑えることができることが分かっているのです。
また接種に際しての副反応はほとんど認められないことも、アメリカの調査で判明しております。

○ロタウイルスワクチンの原理…重症化を抑えます
 ではロタウイルスワクチンはどのようにして効果を発揮するのでしょうか?
ワクチンは毒性を弱くしたウイルスを口から飲んでいただきます。そうするとウイルスに感染するわけですが、同時に体内で抗体ができます。もちろん毒性が低いため嘔吐などの症状はでません。
またヒトは何度もロタウイルスに感染し、感染するたびに症状が軽くて済むことがわかっています。しかも種類の違う(兄弟のような関係の)ロタウイルスに感染しにくくなることもわかっています。つまり“ワクチンを何度かに分けて接種すれば重症化が防げる”というわけです。
ロタウイルスワクチンの目的は重症化を防ぐことです。軽症で済めば嘔吐も下痢もほとんど起こらずに済みます。

このワクチンの導入が検討されているようです。一日も早くお子さんとお母さんから嘔吐・下痢の苦しさと、脱水症状の危険からの解放がなされるといいですね。

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