7月 13 2010
サプリメントで気をつけていただきたいこと
最近サプリメントを常用される方が増え、成人の方の60パーセントが健康食品あるいはサプリメントを使っておられるとのことです。ある試算では1カ月あたりだいたい5000円近くの支出をされ、国内では3.2兆円の市場になっているそうです。
しかしこのサプリメント、少々問題もあるようです。
○サプリメントってどんな成分ですか?
サプリメントは「栄養補助食品」に位置付けられており、中身はビタミン・ミネラルあるいは動植物の抽出物です。
しかし中には悪質な業者が“ダイエット効果がある”ということを謳い文句にしたいばかりに医薬品を混ぜることもあるようです。あくまで食品という位置づけのため医薬品ほどの厳格な審査がなく、このようなことになってくるようです。
○どんな障害がどれくらい起こってくるのでしょうか?
健康被害の内容としては肝機能障害・腎機能障害・アレルギー性皮膚炎・じん麻疹などです。また現在医療機関から出されてる薬との相互作用によって薬の効果がなくなったり過剰に出てしまったりということがあり、我々としては憂慮しているところです。
○具体的にはどんな障害がありますか?
ひとつにはセイヨウオトギソウというもので滋養強壮、抗うつ効果があるとされているものです。これは薬物相互作用が確認されており、とくに心臓に関連するお薬(ジギタリスやワーファリン)の効果を減弱させてしまうのです。
もうひとつはアメシバという東南アジアの植物なのですが、非常に栄養価の高いもので現地の方は少量食べるそうですが、濃縮して売り出してしまったそうです。これが細気管支炎を起こし、死亡例も報告されています。
このような障害が2002年段階で1200件ほど報告されています。しかし報告されているのは氷山の一角だと言われ、実態はもっと深刻なものになっていることでしょう。
○どんなサプリメントなら良いでしょうか?
巷には沢山情報があふれていますが、日本抗加齢医学会や国立健康栄養研究所のホームページを見て安全が確かめられているものを選ばれるといと思います。
