3月 26 2010
便秘について
便秘は多くの人が悩まれているかと思います。病気とまではいかないものの、やっかいなものとして捉えられているのではないでしょうか?
今日はその便秘の種類とそれぞれの治療のお話です。
○健康な方の便秘には3つの分類があります
特別に病気がない方であれば、便秘の原因は大きく分けて3つあります。弛緩性便秘・直腸性の便秘・痙攣性の便秘。
以下にそれぞれについてのお話を進めます。
○弛緩性便秘…太くて硬い便が出る場合です
主にお年寄りややせ形の女性、下剤を多く服用されている方に多い便秘の原因です。太くてかたい便が出るケースです。大腸全体が緩んでしまい、便の通過が遅くなるために起こるのです。
このような場合、大腸刺激性の下剤を使用します。この薬は腸の動きをつかさどる神経に直接はたらき、腸の動きを活発化させ便の排出を良くする薬です。ただし習慣性があるため連用してしまい、結果的に薬の効果が減弱してしまう恐れがあります。
○直腸性の便秘…太く途切れがちの便がでる場合です
便を我慢する方に多い便秘で、女性に多いと言っていいと思います。我慢を重ねて直腸からの便の存在を伝える情報が伝わりにくくなったために起こります。
このような場合は二酸化炭素を産生する坐薬が用いられます。
○痙攣性便秘…ころころとした便が出る場合です
お腹の左側が痛くなり、その後コロコロとしたウサギの糞のような便が出る場合です。若い方に多くみられる便秘です。
このような場合は塩類下剤が良いと思われます。コロコロとした便を腸から水分を調達することによって軟らかくして出やすくするのです。
