11月 30 2009
糖尿病、高コレステロールを合併した高血圧治療~厳格なコントロールで合併症予防~
高血圧に悩まされている方は同時に糖尿病・高コレステロールも患ってらっしゃる場合が多くあります。
糖尿病やコレステロールは放置しておくと眼に影響が出て失明したり、腎臓に影響が出て透析患者さんになってしまったりします。
このような患者さまは高血圧の厳格な管理が必要です。
○血圧は130/80mmHgを目標に…
糖尿病・高コレステロール血症を合併している高血圧患者さまの血圧コントロール目標は収縮期血圧(いわゆる“上”といっているもの)を130~139mmHgに、拡張期血圧(いわゆる“下”と呼んでいるもの)を80~85mmHgに抑える必要があります。
○血管を拡張する薬でコントロール
飲んでいただく薬は、アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)やアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)と呼ばれるものが中心となります。これらの薬は降圧効果があるばかりでなく、糖尿病や高コレステロールの治療の邪魔もしないことが分かっているので、有用であると思われます。
糖尿病・高コレステロールを合併する高血圧患者さまで、血圧コントロールの思わしくない方は、医師と再度相談の上飲む薬を決められてはいかがでしょうか?
