11月 04 2013
口唇ヘルペスはこんな病気
今日は口唇ヘルペスについてのお話しです。口唇ヘルペスはありふれた病気のひとつで、一度はみなさん見たことがあると思われます。
〇どんな病気?
口唇ヘルペスは、唇やその周囲にピリピリ・チクチクするような違和感や、かゆみが生じた後に軽い痛みを伴う水ぶくれができる病気です。
疲れた際や発熱時など免疫力が低下しているときに生じます。症状は数年に1回という方から1年に数回という方まで様々です。
〇どうして口唇ヘルペスになるの?
口唇ヘルペスは「単純ヘルペスウイルス」というウイルスに感染することで起こる病気です。
症状が出ている人の水ぶくれ・唾液・涙液などに接触することで感染します。特に水ぶくれの中にはウイルスが沢山存在するために注意しなくてはなりません。

ウイルスが付着したタオルやコップなどを介しての感染があります。
また、症状が出ていなくても唾液などにウイルスが含まれていることがあります。
この時にキスや頬ずりをするとうつってしまう可能性があります。
〇どうして再発するのでしょうか?
では、どうして再発するのでしょうか?
単純ヘルペスウイルスは一度感染すると、生涯にわたって神経に潜伏感染し続けます。健康な時は潜伏しているウイルスは免疫力よって抑えられていて、活動できなくされているため症状は出てきません。しかし、疲労やストレス発熱などで免疫力が低下すると、ウイルスを抑え込めなくなって活動し始めるため、症状が出るのです。
〇治療法は?
ウイルスの増殖を抑える「抗ヘルペス薬」があります。塗り薬であったり飲み薬であったりします。
この薬はウイルスが増殖しているときに効果を発揮します。よって、症状が出たら早めに使い始めることが重要です。その結果症状を軽減し治癒までの期間を短くすることができます。
また、薬を使い始めても2日間ほどは症状が進行することがあります。効果が出てくるまでに時間を要するからです。自己判断による休薬はやめていただきたいところです。
