10月 09 2013
過活動性膀胱について
今日は過活動性膀胱とその治療薬についてのお話しです
〇過活動性膀胱とは…?
過活動性膀胱とはとくに高齢者に多い疾患で、病的に“おしっこがしたくなる”という感覚を訴える病気です。
多くの訴えが夜間就寝中の尿意で、この疾患の方でトイレに複数回起きるという方はざらにみえます。
〇夜間頻尿のメカニズムは?
過活動性膀胱の中でもとくに患者様を悩ませるのが、夜間頻尿です。
これは二つのメカニズムがあり、ひとつは過活動性膀胱の原因である膀胱が勝手に収縮をしてしまい尿が溜まったと勘違いしたことによっておこる、もう一つは夜間尿量産生が増加することで起こります。

〇治療の方向性は…
抗コリン薬というカテゴリーのお薬が有効とされています。
その中でもイミダフェナシンやトルテロジンといったお薬は、夜間頻尿の二つのメカニズム両方に効果が確認されております。
〇効果は…?
だいたい6割くらいの方にしか効果がないというのが、このお薬の残念なところです。
ただし、近年水分を多くとることが良いというように言われていて、それを実行している方が多くみえます。そのような方にライフスタイルの見直しをしていただくことも、治療の一環として有効だと言えます。
今回は過活動性膀胱についてのお話しでした。
