7月 11 2011
心不全の症状~慢性期から急性期まで
心不全という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。今日はその心不全の症状についてのお話しです。
○心不全とは…?
ひとくちに心不全といってもどんな事が身体の中で起こっているのか、いまひとつつかめないでいる方も多いと思います。まずはそのお話しからしていきましょう。
○心臓の役目
心臓は身体中に血液を送るポンプの役目をしています。また身体中で不必要になった老廃物がまざった血液が帰ってくるところでもあります。つまり上・下水道場というわけです。
○上下水道場が壊れると…
ではその上・下水道場が壊れるとどうなるでしょうか?
まず、上水道場の機能が壊れると水が送れなくなりますね。これを心臓に当てはめると、身体の隅々まで血液がいきわたらなくなります。これを還流障害といいます。
これによって人は“疲れやすさ”や“手足の指先の冷え”などを感じることが多くなります。
次に下水道場が壊れると水を回収できなくなりますね。これを心臓に当てはめると血液が身体にとどまってむくんだり(浮腫)、息切れが起こったりします。
以上の症状は心不全の中でも基本的な所見です。ご家族の方でこのような所見がある場合は、医療機関に相談されることをお勧めします。