7月 08 2011
アルツハイマー型認知症の治療薬
今日はアルツハイマー型認知症の治療薬についてのお話です。
○以前より使える治療薬
アルツハイマー型認知症にドネぺシルという治療薬があります。しかしこの治療薬は軽症の認知症に効果があるだけで、進行してくると効き目がありません。というのも進行を遅らせる効果があるというものなので、進行してしまってからでは遅いのです。
○軽症認知症を感知するコツ
では、軽症の認知症はどのように見分ければいいのでしょうか?
どんな病気でも軽症の段階では見分けにくいものです。ましてやご家族は毎日接しておられるので、変化に気づきにくいものです。
そこで簡単な見分け方を紹介いたします。
「1分間に動物を10個以上言ってください」と聞いてみてください。
認知症が入りかけていると、10個がいえないものです。ただしここで注意が必要です。干支(えと)を言ってしまうと簡単にクリアーできてしまいます。
○新しい治療薬が発売されました。
最近認知症に新しい薬が発売されました。メマンチンという製剤で、ドネぺシルとは作用する部位が違います。そういう意味で新しく、また医療者再度にとって同時に使用できるというメリットもあります。
新薬登場で少しでも日本の認知症患者さまが良くなることを祈るのみですね。