5月 11 2011
深在性真菌症とは…?
今日は深在性真菌症のお話です。なかなか聞きなれない名前ですが、身体の深いところに感染してしまった真菌症というふうに理解できるかと思います。真菌とは“カビ”ですから、「身体の深い所にカビが生えてしまった」ということになります。
○カビといえば…
カビといえば一番身近なのが“水むし”です。水むしは真菌の仲間であり、真菌には多くの種類が存在いたします。その仲間の中で、身体の奥に入り込んでしまう種類があるのです。
○どんな種類があるのでしょうか?
真菌の種類のうち代表的な物はニューモシスチスイベロチー、カンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカスです。そのうちクリプトコッカス以外は健康な人には感染しにくいという特徴があります。
○肺炎と敗血症が起こります
では、どんな症状が起こるのでしょうか?
これら真菌は主に肺に感染します。よって肺炎を発症することが多く、更には敗血症に移行することがあります。
○どんな人に起こりやすいのでしょうか?
基本的にはガンや免疫抑制剤を投与するなどの、免疫力が抑制された方等に起こります。
つまり、健常な方では寄せ付けないような微弱な菌である真菌にすらやられてしまうような状態にあるという方が感染・発症してしまうのです。
今日は簡単に真菌症のお話をさせていただきました。
