5月 09 2011
ピロリ菌を除菌しましょう
ヘリコバクター・ピロリ菌という言葉をご存知の方は多いと思います。子どものときに胃の中にすみついて、後々悪さをしてくる菌です。
近年、このピロリ菌が今まで知られていた以上に悪さをすることが分かりました。
今日はピロリ菌がどんな影響を及ぼすのかのお話です。
○消化性潰瘍の原因となります
これはもうご存知かと思いますが、潰瘍の原因となります。胃の粘膜に影響して、潰瘍を起こすのです。
○リンパ腫を改善します
リンパ腫の中でも『マルトリンパ腫』という種類のものを起こしてくると言われています。この腫瘍は良性経過をたどることが多いのですが、時に悪性転化することもあるので見逃せません。このマルトリンパ腫の初期の段階でピロリ菌を除去すると、腫瘍が治ってしまうのです。
○特発性血小板減少性紫斑病を改善します
小児の怖い病気のひとつで『特発性血小板減少性紫斑病』というものがあります。この病気の児の除菌を行うと、それこそ劇的に良くなるということが分かってきました。しかし、どうして良くなるのかまでは分かっていません。
ピロリ菌は小児期に経口感染します。しかし、もともと体内にあった菌ではありません。
これは我が子可愛さのあまり‘口移し’で食事を与えることが原因となっているのです。
これら以外にも色々な疾患の原因となるピロリ菌。国民すべてが除菌をしてもいいのではと思えてきます。