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5月 01 2011

全身性強皮症(全身性硬化症)の検査・治療について

6:33 AM ブログ

 
今日は前回に引き続き、全身性強皮症(全身性硬化症)の検査・治療について
のお話です。

○血液検査が重要です
 全身性強皮症(全身性硬化症)を診断する際に大切なのは血液検査で抗核抗体を測定することです。これにより90%以上は診断が確定します。

○合併症が重要です
 全身性強皮症(全身性硬化症)は合併症が有るか無いかがとても重要になってきます。というのも、皮膚が硬くなっただけでは生命に危機は訪れません。問題は生命に関係する合併症があるかということです。
それは内臓とりわけ肺に合併症があるかどうかです。肺が硬くなって呼吸に問題が生じるからです。これはびまん性に病変が広がる型の場合に起こってきます。

○有効な手立てが乏しいのが現実です
 治療はステロド療法や免疫抑制療法です。
残念ながら生命予後を改善するに足る治療法ではありませんが、一方でこわばって生活がままならないといったQOLを改善する効果があることがわかっています。
しかし発症早期から投与しないと効果がないことが多く、なかなか稀少で診断しにくいこの病気の啓蒙が必要といえるのかもしれません。

患者さんの数が少ないためデーターがとりにくく、したがって有効な手段も見えにくい病気です。早期に良い手段が発見されることを望むばかりです。

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