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4月 28 2011

膠原病リウマチ疾患の新しい治療の方向性

7:43 AM ブログ

 今日は近年の膠原病リウマチ疾患の治療の新しい方向性についてのお話です。
その中でも生物学的製剤という分野の薬のお話です

○生物学的製剤とは…
 生物学的製剤とは身体の中で自然に作られている物質です。難しい名称ですが、ようするに普通に体内にある物質を工場で生産して、薬として飲んでいただこうということです。

○どのような種類があるのでしょうか?
 現在国内では4種類ほど存在します。いずれも関節リウマチの治療薬としてすでに一般的になっています。

○TNFの働きを抑えるくすりです
ひとつは関節リウマチの根本原因であるTNF(腫瘍破壊因子)の働きを抑えようとする薬です。つまり体内で原因となる物質とまともに戦おうという治療の薬というわけです。
現在国内では3種類ほどあり、インフリキシマブ・アダリムマブ・エタネルセプトというお薬です。

○IL-6受容体抗体です
 もうひとつはIL-6という、これも関節リウマチの原因ですが、これに対する受容体の偽物を投与します。IL-6は体内のある部分にくっつくことで効果を発揮します。もちろんこの場合悪い効果ですが、ではくっつく部分の偽物を投与したらどうなるでしょうか?IL-6は喜んで偽物にくっついて、本来の悪い効果を発揮できなくなります。
いわば“おとり作戦”とも言うべき治療法です。

次回は治療のさらに細かい部分についてのお話です。

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