4月 24 2011
全身性エリテマトーデスの症状
今日は全身性エリテマトーデスの症状・検査のお話です。
○特徴的な関節痛…
全身性エリテマトーデスでは関節痛が見られますが、それもかなり特徴的です。というのも2~3日で痛む場所が変わります。これはリウマチとは一線を画す症状です。
○不明熱として治療が遅れます
熱も呈しますが、その原因が分からなくて“不明熱”として治療が遅れることがしばしばあります。熱があるのに一般的な感染症のように白血球が増えてこないため、原因がつかめないで時間ばかりが経ってしまうからです。
○顔の発疹が出ます
顔に発疹が出ることが多く、日光に当たると悪くなることがあります。
またあまり知られていませんが、爪の周囲が赤くなることも特徴的な症状です。
○血液検査をする必要があります
全身性エリテマトーデスは血液検査でほぼ確定いたします。赤血球・白血球・血小板が若干少なくなります。とくに血小板は10万以下という数字を疑う根拠としています。
○抗体検査で確定いたします。
全身性エリテマトーデスでは抗核抗体と抗DNA抗体が診断に有用です。
これらの検査はどこの病院でもできるため、特別な検査というわけではありません。
次回は治療のお話をします。
