10月 07 2010
痔のお話…しっかり把握されていない方が多いようです
今日は痔のお話をします。うっかり食事をしながらこのページをご覧になった方は、大変申し訳ございません(笑)。
○痔の種類
時に種類があるのはご存知でしょうか?痔核(じかく)、痔瘻(じろう)、裂肛(れっこう)という3種類があります。
○痔核とは…
痔核とは『いぼ痔』とよばれるもので過度のいきみなどによって局所的な血行障害が起き、皮膚にコブとなって血管が浮き出た様子を言います。
治療法は痔の酷さの程度により、軽症であればいいのですが、重症であれば手術を考えねばなりません。
またどうしても出血をおこすことがあり、そんな時には硬化療法や5%フェノールアーモンド液を使っての止血になります。
○痔ろうとは…?
痔ろうとは『穴痔』とよばれるもので、下痢などを起こした際に傷ついた肛門に便が進入してしまい、その結果膿を作ってしまいます。こうなると切開するしかなくなるのですが、切開したところにまた便が入ってしまい、次にはより大きく切開せざるを得なくなる。そんな事を繰り返していくうちに大きなポケットになってしまい、根本的な手術をしなくてはならなくなるのです。
○新しい治療が出てきました。
最近新しい治療法が出てきました。
それは中国の消痔霊という、古来からある薬を応用したもので、硫酸アルミニウムカリウムタンニン酸という注射液です。これを痔に注射することで小さくできるのです。個の進歩によって痔の治療が“日帰り”で出来るようになりました。
ただしこの治療に適した状態は限られており、熟練した医師の見立てで治療法の選択は決定されます。
今日は主に痔の手術に力点を置いてお話をしました。次回は薬物療法のお話です。