8月 30 2010
手足口病が流行しています
今年の夏は手足口病が流行しています。とくに西日本でその傾向が強いようですが、だからといって安心はできません。
今日はその手足口病についてのお話です。
○幼児に流行します
手足口病は小児の病気ですが、とくに幼児に患者さまが多い傾向にあります。それは保育園・幼稚園で集団感染があるからです。
○感染経路は…?
手足口病の感染経路は飛沫感染・接触感染・糞口感染が考えられます。
これを防ぐにはこまめに手洗いをするしかないといえます。
また感染しても症状を発症せず、でも便の中にはウイルスを排出することがあります。また治癒してもしばらくはウイルスを便の中に排出するとも言われており、日頃からの衛生観念の向上がますます大切といえるでしょう。
○症状は…?
症状としては口腔粘膜・手掌・足底などの四肢末端に2~3mmほどの水疱性発疹が出現します。発熱する患児は3割ほどといわれています。ほとんどの患者さまはこの程度の症状で、発熱やそれに付随する脱水に対応するだけで治癒していきます
○それでも重症化が心配です
それでも時として重症化することがあります。しかも今年流行しているウイルスの型が重症化しやすいエンテロウイルス71型で、とても心配です。
重症化した場合は以下のような症状の特徴があります
1、2日以上続けて高熱がある
2、頭痛を訴える
3、視線が合わない
4、呼びかけに答えない
5、呼吸が速くて、苦しそう
6、水分摂取がままならず、尿量が少ない
7、ぐったりとしている
このような症状があればすぐに医療機関に受診されることをお勧めいたします。
賢く対応して、万が一のことがないようにしましょう。
