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7月 15th, 2011

7月 15 2011

減塩と降圧剤…

今日は前回の続きとして、減塩と降圧剤のお話しです。高血圧の患者さまにとって減塩は大きなテーマであることは、既に承知の方も多いのではないでしょうか?
今日はその食塩と高血圧についてのお話しです。

○なぜ食塩はいけないのでしょうか?
 人間にとって塩分は生きていく上で大切であることはご承知かと思います。では高血圧の方にとってはなぜいけないのでしょうか?
当前高血圧の方にも塩分は必要です。しかし、過剰な塩分はいけません。それは塩分が多く身体にあると身体は体内の塩分濃度を一定に保とうとする働きをします。濃度を下げようとするのです。ではどのように下げるのかというと水分を多くとろうとしたり、おしっこを出さないようにします。その結果血液の量が増えてしまい、心臓に負担がかかってくるのです。
そうなるとただでさえ高血圧の方はもっと血圧が高くなり、脳卒中をはじめとする合併症に繋がってしまいます。

○食塩感受性と高血圧
 ここで“食塩感受性”という言葉があります。これは「体内の塩分量にどれだけ敏感に血圧が反応するか」という能力を表した言葉です。
しかも高血圧のかたほど敏感に反応する能力が高まってくると言われています。
つまり高血圧患者さまほど塩分にはより気をつけなくてはならないということです。

○利尿剤を使用します
 では、高血圧患者さまにとって余った塩分をどのように処理したらいいのでしょうか?
近年では日本高血圧学会の高血圧診療ガイドラインに推奨されている、利尿剤を服用していただくことをお勧めします。
ガイドラインにあるようにARBという別カテゴリーの降圧薬と、少量の利尿薬を服用していただくことで、余った食塩と水分を体外に出します。
また近頃はこの2剤が合体した薬もあるので1剤服用していただくだけで済みます。

2回に分けて高血圧のお話をさせていただきました。

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