7月 06 2011
認知症(もの忘れ)について
老人ボケとか痴呆という言葉が認知症という用語に置き換わって久しくなりました。日本は超高齢化社会に突入しつつありますが、それとともに認知症の患者さまが増えてまいりました。今日は認知症についてのお話です。
○認知症といっても…
ご家族にとって家族が認知症になってしまったと知ることは、とてもやるせない気持ちになります。人格が少しずつ崩壊していく様は、なかなか受け入れがたく残念で仕方ない気持ちになります。
いわゆる老人ボケという症状はアルツハイマー型痴呆が有名です。食事をしたのにしていないと言ったり、住み慣れた家なのにトイレの場所が分からなくなるなどの症状が出ます。
しかしかならずしも痴呆=アルツハイマー型認知症とは言えません。認知症はあくまで“症状”であって、“病名”ではないのです。ボケという“症状”を呈するアルツハイマーではない別の“病名”があります。
○認知症を呈する病気とは…?
では、認知症を呈する疾患にはどんなものがあるのでしょうか?
ざっと挙げてみますと、『脳血管性認知症』『アルツハイマー型認知症』『レビー小体病』『前頭側頭葉型認知症』などがあります。
中には効きなれない病名もあるかと思います。次回からは、これらをじっくりと見ていくことにします。