7月 03 2011
痛風、高尿酸血症について…
痛風というと“足の指のつけ根が腫れて痛くなる”というイメージをお持ちの方もおられるかと思います。今日はその『痛風』と、その元となる病態『高尿酸血症』についてのお話しです。
○尿酸が溜まって痛風になります
“痛風”“高尿酸血症”…2つ言葉がありますが、どう違うのでしょうか?
贅沢な食事をし続けていると身体の中に“尿酸”が蓄積します。この尿酸は骨のとくに関節に近い部分に結晶として溜まります。このたまった塊を痛風結節といい、体表から触れることもあります。この結晶が関節の中に少しずつパラパラとこぼれ落ちて激痛が起こります。これを痛風といいます。
○痛風の歴史
痛風は古くは紀元前5世紀ころには書物に登場し、ルイ14世・ニュートン・ダヴィンチなども患った病気だそうです。
日本では明治ごろから医師の間で知られるようになってきて、一般に浸透してきたのは戦後になります。
○痛風の症状
一般的な症状としては、7~9割の方が足の親指の付け根に激痛を覚えます。なお最初違和感や軽度の痛みといった「前兆」があり、24時間後位に“本番”を迎えるようです。
また起こす要因として暴飲暴食後や長時間歩行後であったり、あるいは治療の過程で尿酸の数値が改善する際に起こすこともあるようです。
今日は痛風の症状を中心にお話をしてきました。次回は治療を中心にお話をします。