6月
29
2011
今日は慢性円盤状エリテマトーデスという聞きなれない病気のお話です。
○全身性エリテマトーデス(SLE)とはどう違うのですか?
全身性エリテマトーデス(SLE)に罹ってしまわれている方もいらっしゃると思います。この病気はリュウマチの親せきのような病気なのですが、このSLEは全身的にいろいろ症状が表れるのに対して、慢性円盤状エリテマトーデスは皮膚に症状が表れる病気です。
○症状は…
典型的な症状は頬部や下口唇に紅斑を作ります。紅斑とは皮膚上に現れた赤い斑点のことで、軽く押すと赤みが消えます。
ただし紅斑に似た別の病気もあるので、医療機関での診察は必須といえるでしょう。
○どんな治療ですか?
ステロイドの塗り薬を塗っていただきます。また場合によってはステロイドの内服も飲んで頂かなくてはなりません。
また保険適応外のお薬もあります。アトピー性皮膚炎の治療薬であるプロトピック軟膏というものです。またマラリアに対する薬であるハイドロキシクロロキンというお薬があります。ただし後者は日本にはないので、プロトピック軟膏だけということになります。
大変珍しい病気であり日光が悪化因子なので治りにくいことは事実です。日光を避けづらい口唇に出来るわけですから。それゆえに医療機関と相談しながら治療していただく必要が高い疾患といえるのではないでしょうか。
6月
29
2011
学生さんは夏休み前になると眼がねからコンタクトレンズに変えたいと、コンタクトレンズの処方を希望される場合が多いようです。
今日は初めてコンタクトレンズを購入される方に購入時の注意点などの話です。
○しっかり管理をしましょう
コンタクトレンズは使用に当たって、いろいろ注意をしなくてはなりません。なんといっても眼に直接するので、清潔に保たなくてはなりません。コンタクトレンズをしっかり衛生的に管理ができなくてはダメだということです。
○眼科医院で各種検査を受けてください
処方を希望される方は眼科医院での各種検査が必要です。視力・眼圧・眼底や細隙灯顕微鏡検査といった眼科の一般的な検査を受けていただき、病気がないかどうかを確認する必要があります。
また、直接眼に接触するものなので涙の量が正常かどうか?も重要になってきます。こちらの検査も必要になってきます。
○処方自体には保険が適応されます
処方自体には保険が適応されます。ですから、眼科医院に行かれる際は保険証が必要になりますので、忘れないようにしましょう。
6月
29
2011
今日は乳児のスキンケアについてのお話です。スキンケアというと、女性のお肌のお手入れのイメージをお持ちになられると思います。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんにとってはそれまでに肌が空気に触れるという経験がありません。肌にとっては過酷な環境にさらされるというわけです。
また、赤ちゃんはその時期によって肌のコンディションが変わっていきます。そのコンディションによって出現するトラブルも変わってきます。
今日はお肌の時間的変化とトラブルについてのお半死を進めていきます。
○まずは脂漏性湿疹から
生まれてすぐに経験するお肌のトラブルとして、脂漏性湿疹があります。これは生まれてすぐは、皮脂が多量に出ることによります。よって、ほぼすべてのお子さんが関係することになります。この場合は丁寧に皮脂を取り除いてあげることが先決です。
○ムチムチした肌に…
赤ちゃんは肌がムチムチしている分肌がすれたり重なったりして、風通しが悪くなっています。そうすると湿カンジダ菌がたまって湿疹が出来たりします。
この場合酷い時には抗真菌剤が必要になることもありますが、殆どはきれいに洗ってあげることで十分に対応可能です。
○洗ってあげる時の注意事項
では、肌を洗ってあげるときにどんな事を注意したらいいのでしょうか?
まず石鹸選びですが、弱酸性の石鹸を使ってください。肌のコンディションは弱酸性なので、それに合わせたものということです。そして当然ですが、しっかり洗い流さなくてはいけません。
○保湿剤はぬってあげましょう
洗った後は保湿剤をぬってあげましょう。というのも洗ってあげることで肌のバリア機能が低下します。それを補う目的で使います。
保湿剤は軟膏・クリーム・ローションなど色々な剤形がありますが、1点注意が必要です。パラペンという防腐剤が入っていないものを使う必要があるのです。
今日は赤ちゃんのスキンケアのお話でした。