6月 26 2011
肺炎球菌と肺炎球菌ワクチンのお話し
今日は細菌性髄膜炎の原因菌のひとつである肺炎球菌と、そのワクチンである肺炎球菌ワクチンのお話しです。
○肺炎球菌とは…?
肺炎球菌とは以前にこのブログでも紹介したインフルエンザ菌と同じく、髄膜炎の原因となる菌の一種です。この菌が何らかの原因で体内に入ると、肺炎や中耳炎、副鼻腔炎(ちくのう)を起こし、さらには肺や脳にまで波及して肺炎・髄膜炎になってしまいます。
○髄膜炎はどうして怖いのでしょうか?
髄膜炎とは脳を包んでいる膜(髄膜)に細菌が波及し、炎症を起こした状態です。当然すぐ近くの能にも影響が及び、重い後遺症をのこします。
○ワクチンで防ぎましょう
肺炎球菌に攻撃の的とされるのは主に乳幼児と高齢者です。
現在国内では乳幼児にはプレベナー、高齢者にはニューモバックスという名前の肺炎球菌に対抗するワクチンが接種できます。残念ながら任意接種のため自己負担が必要です。しかし自治体によって公費助成があるところもあり、一度確認されるといいでしょう。
肺炎球菌は重い後遺症や死にいたる病原菌です。ワクチンによってしっかり免疫をつけて患わないようにしましょう。