6月 17 2011
インフルエンザのお話し
きょうはポピュラーな感染症である、インフルエンザについてのお話しです。
○一般的な症状
インフルエンザは咽頭痛・咳・鼻水などの喉周辺の症状に加え、発熱・全身倦怠感・関節痛・筋肉痛をともないます。
また、乳幼児は中耳炎・熱性けいれんを合併したり、ときにインフルエンザ脳症という重篤な合併症をおこします。
逆に高齢者は肺炎を併発するケースが多く、それによって亡くなる方が見えるのが特徴です。
○診断と治療
インフルエンザを疑った方には鼻の中を綿棒でこすって、それを診断に役立てます。
これはウイルスがいるかどうかを確認するものですが、検査をするタイミングが発症から早すぎては診断を誤ってしまうという問題があります。
治療はご存知抗ウイルス薬を使うことが既に国内では定着していると思われます。
タミフルという5日間飲む内服薬と、リレンザ・イナビルという粉末状の薬です。
とくにイナビルは昨シーズン出てきた新薬で、1回吸引していただくだけで効果を発揮します。タミフルのように毎日飲むという煩わしさがありません。
次回はインフルエンザワクチンについてマニアな情報をお届けします。