6月 10 2011
カプセル内視鏡について…
今日はカプセル内視鏡についてのお話です。内視鏡といえばいわゆる“胃カメラ”といわれる上部消化管検査と“大腸カメラ”といわれる下部消化管検査があります。
その検査はやはり苦しいもので、嫌な思い出の多い方も見えるのではないでしょうか?
その一方で小型の『カプセル内視鏡』の出現を耳にしたことがある方も見えると思います。
今日はカプセル内視鏡はどんなものかといったことについてのお話です。
○カプセル内視鏡とは…
従来のような太く長いものではなく、お薬のような形状をしています。よって飲み込む際の苦痛がありません。
○どこを観察するのでしょうか?
主に小腸です。以前までの胃カメラ・大腸カメラでは小腸は観察できませんでした。その小腸が観察できるようになったことは画期的です。
○飲み込んだカプセルはどうなってしまうのでしょうか?
最終的には便と一緒に出てきます。
ちなみに新しいタイプのカプセル内視鏡は15時間程度電池寿命があるので、ほぼ完ぺきに観察できるそうです。
○検査にはどんな手順があるのでしょうか?
まずは一定時間絶食していただきます。食物残渣があると観察の邪魔になりますからね。
そして空気をいれます。これは薬を飲んでいただくことでできます。
このように見ていきますと、従来の検査と同じような手順というわけです。
○一点重要なチェック項目があります
しかし検査前に一点重要なチェック項目があります。
もしもカプセルが何時まで経っても出てこなかったら、どうなると思いますか?その場合は手術で取り出すしかありません。よって詰まってしまわないことが、検査の前提となります。
検査前に詰まってしまうような場所(狭窄部位)がないかをチェックしておくことが重要になってきます。
○朗報です
現在国内では大腸も観察できるカプセル内視鏡の開発が最終段階に入っています。
あの苦しい検査を受けなくても済んでしまうのです。