6月 07 2011
間質性肺炎について…
きょうは間質性肺炎についてのお話しです。間質性肺炎…聞き慣れない言葉かもしれませんが、生死にかかわる重要な疾患です。
○間質性肺炎とは…
間質性肺炎とは肺の実質以外の場所(…だから間質というのですが)に起こる肺炎ことをいいます。肺の間質とは肺胞と肺胞の間部分を指します。
○原因はどんなものがあるのでしょうか?
ではどんな事を契機に間質性肺炎は起こってくるのでしょうか?
原因としては関節リウマチやら強皮症等の膠原病に合併するもの、抗不整脈・抗ガン剤・抗リウマチ薬・分子標的治療薬などの薬剤が誘発してしまう薬剤誘起性肺炎。あるいは塵肺・過敏性肺炎といった職業性、環境誘発性のもの、それから放射線治療の影響で起こる放射線肺臓炎などです。
○どのように診断するのでしょうか?
では、このような疾患はどのように診断するのでしょうか。
患者さまは階段をのぼる時やゴルフの時などの“労作時の呼吸困難”を訴えて病院にやってこられます。これは肺活量・全肺気量が減り、酸素と二酸化炭素の交換という肺の一番メインの役割が果たせにくくなっているからです。
そして診察室で聴診器による呼吸音をきくと、呼気終末に“パチパチ”という捻髪音を聞きとります。
今日は間質性肺炎のあらましについてお話ししてきました。次回はさらに深くお話をしていこうと思います。