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2010年11月

11月 12 2010

うつ病に対する治療の基本スタンス

最近うつ病と診断されてしまう方が多くみえます。それにともなって学会がうつ病診療ガイドラインを策定しました。
きょうはうつ病の治療の簡単なあらましをお話します。

○“うつ”であるとは…
 まず“うつ”という状態を簡単に定義してみましょう。
うつとは簡単に言うと「精神的ショック起きるような事態に遭遇した後も常識で考える以上に長くうつ症状が続く状態」ということです。
例えば肉親を亡くされて気分的に落ち込んでも、1~2年で回復してきます。しかし更に長く落ち込んだ気分が回復してこない場合、これは異常といえます。

○うつの症状は…?
 うつの症状は不眠が一番に挙げられます。たとえば自分の将来に自分にしか説得力のない不安がよぎり、心配で夜も寝られなかったり途中で起きてしまったりといったことが起こるのです。同様に胃腸の調子がおかしくなったり腰痛に悩まされてしまったりといったこともあります。

○治療の基本方針
 治療の方向性はまず不安に対する治療を行います。うつ病は他人では理解しがたい将来に対する不安がつのり、最悪自殺という行動をとらせます。それゆえこの不安に対する治療が優先されます。
 不安がある程度取り除かれると、次に抗うつ薬による治療にシフトしていきます。うつそのものの治療に入っていくわけです。

今回はうつ病の薬物治療の基本的な方向性のお話でした。

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11月 11 2010

蜂アレルギー減感作療法とは…?

前回までは蜂に刺された場合の対処法などをお話してきました。今回は蜂に刺されても怖い反応が起こらないようにするにはどうすればいいかといったお話です。

○減感作療法といいます
 既に1回蜂に刺されてしまい、しかも体内に蜂アレルギーに対する抗体が確認されてしまっている場合、再度刺されれば致死的な反応が身体に起こってしまいます。では、一生蜂に刺されないようビクビクしながらの生活を強いられるのでしょうか。
ここで減感作療法という方法があります。
これはごく薄い蜂毒を注射して、しかも少しずつその濃度を濃くしながら何回も注射することで、身体を毒に慣れさせてしまう治療です。
治療期間は月1回ペースで5年ほどかかってしまいますが、有効な手段と言えるかと思います。

○減感作療法は他にもあります 
 減感作療法は他にも応用範囲は広い治療法です。その一つが花粉症に対する減感作療法です。治療メカニズムはもうすでにお察しのことかと思いますが、ごく薄い花粉のエキスを注射して、やはり少しずつ濃度を上げていくというものです。

このように蜂アレルギーにも有効な手段が出来てきました。以前に蜂に刺されてしまった方は、まずは一度抗体検査をされることをお勧めいたします。

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11月 10 2010

もしも蜂に刺されてしまったら…

きょうは前回に引き続き、蜂に刺された場合時のお話で、とくに対処法についてのお話です。

○はじめて蜂に刺されてしまった場合
 はじめて刺された方は先口を吸いとったり水で洗ったりしてください。その後に落ち着いて医療機関に受診していただければいいかと思います。
ただし、大量の蜂に刺された場合は速やかに受診していただかねばなりません。
○2回目以降の方
 2回目以降で抗体検査を行っていない方や、検査で抗体が確認されている方は速やかに医療機関に受診していただく必要があります。
これは大量に刺された場合と同じく、致死的な反応が起こる危険性が高いためです。

次回は次に刺された場合に致死的な反応を起こさないためにはどうすればいいのか、ということのお話です。

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11月 09 2010

禁煙・ウォーキングは老化を防ぐことが証明されています

 最近の医学研究の中で、面白いものを紹介いたしましょう。
最近読んだ論文から「禁煙・ウオーキングは脳の老化を防ぐ」というものがありました。
これは喫煙が認知症のリスクを倍増させるということ、定期的な運動で脳の委縮を防ぐということが分かったというものです。

やっぱり健康的な生活が大切ですね。

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11月 09 2010

蜂に刺されてしまったら…蜂アレルギーについて

夏場に蜂に刺されることはよく聞くことです。実は私自身も刺されてしまったことがあります。また蜂に刺されると死んでしまうということも聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
きょうはその蜂についてのお話です

○どんな蜂が危ないのでしょうか?
 現在蜂の毒で危ないのはスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチがいけないとされています。
○毒の正体は何でしょうか?
 蜂に刺されるとまずは痛みを感じます。これはヒスタミンという物質が関係していて、痛みとともに痒みも起こしてきます。また蜂に刺されて命の危険がある場合がありますが、これはホスホリパーゼA2、メリチンという物質が関係しています。ホスホリパーゼA2は呼吸困難、メリチンは血液を壊してくるのです。
ちなみにスズメバチ・アシナガバチはホスホリパーゼA2、ミツバチはメリチンを持っているといわれています。
○実は刺された経験があるのですが…
 過去に蜂に刺された経験がおありの方は多いと思います。そんな方はまわりから“蜂は2回目が怖い”と聞かされているのではないでしょうか。でも蜂は突然襲ってくるので、避けるのが難しいですよね。では、どうしたらいいのでしょうか?
何度蜂に刺されても重大な合併症にならない方が見えます。その一方で命を落とされる方も見えます。この違いはなんでしょうか?
蜂に刺されると蜂毒に対する抗体ができる場合があります。この抗体が出来てしまうと次回刺された場合重大な反応が起こってしまうのです。しかしこの抗体ができるのは20%くらいだと言われていいます。それゆえに重症になる方とそうでない方が出来てしまうのです。
○私は重症になるのでしょうか?
では再度刺されたとき重症になるのかどうかを知っておきたいですよね?
それは病院で血液検査をしていただければ可能です。蜂特異的IgE抗体という抗体が身体の中にあるかどうかを検査するのです。
○1回目だからと言って安心できません
 ここでまた大きな落とし穴があります。
1回目だからと言って安心できない場合があるということです。それは大量に刺された場合、ヒスタミンによる全身反応が起きて、重症になることがあるのです。
沢山の蜂に襲われた場合は注意が必要です。
今日は蜂に刺されたときの症状についてのお話でした。次回は治療についてのお話です。

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11月 08 2010

プライマリーケアにおけるうつ病治療の展望

近年、うつ病を呈する方が多くなってきました。そんな中うつ病学会が国際的につようする治療指針を発表しました。
今回の指針では薬物治療に限定した形でのもので、そこには心理療法が入っていません。現在の日本の医療現場の“3分診療”にマッチした指針ではありますが、日本人に多いとされる軽症うつ病には心理療法がいいとされているため、まだまだ混乱しそうな気配を感じます。
精神科・メンタルクリニックが敷居が高いと感じられる方も多く、そのような方には内科クリニックでも治療が出来ることはいいことだと思います。しかし治療効果に疑問があるようでは、本末転倒でしょう。
これからも議論の推移を見守っていきたいと感じています。

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11月 08 2010

BNP検査値の異常をどう判断すればいいのか?

 今日は前回に続き、心臓の新しい検査であるBNPについてのお話です。
特に今日は「一般開業医において異常値が出たらどうすべきか?」というお話です。
前回までの話では異常値は100pg/mLを基準にするということでしたね。その異常値が出たらどうすればいいのでしょうか?

○高値安定は大丈夫…?
 採血検査でBNPが異常値として計測されたとしましょう。しかし、あわてて入院するという必要はありません。高値であるといはいえ数値的に安定していれば、まずは心配ないのです。よって異常値が出ても1回の検査で“命が危ない”などと決めつけるのではなく、再度の検査を行うなどしばらく様子を見るという姿勢が必要なのです。
つまり“高値安定”状態にある可能性がある、ということなのです。

○高値安定でも御用心を
 ここで一つ落とし穴があります。
高値安定でも心配なことがあるのです。それは“無症候性心不全”という状態に注意していただきたいということです。
これはまったく無症状であるが、少しずつ心不全の状態が忍び寄っていると考えていただくといいでしょう。無症状の心不全でBNPの値が高い場合、この先色々と心臓のトラブルが増えてくると言われています。

○これからどうすればいいのでしょうか?
 では、いざBNPが高値に測定された場合、どうすればいいのでしょうか?
もちろん少し時間を置いて再測定していただく必要がありますが、それ以外に心臓エコー検査や心電図検査を受けていただく必要があります。
それはこの先のトラブルがどんな原因によるもので起こりそうなのかを推定し、事前に対応しなくてはいけないためです。
心不全になってしまうには色々な原因があります。心筋梗塞・不整脈・心臓肥大症…これらが潜んでいないかを見極めて、それに対応するお薬を飲んでいただくのです。そのために原因を確定すべく検査を受けていただくことになります。
少なくとも毎月病院に来ていただいて医師に顔をみせていただき、年に数回は心臓エコーや心電図の検査を受けていただいた方がいいでしょう。

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11月 05 2010

心臓の調子を見る必須の検査~BNPとは~

 最近心臓の調子を図る重要な検査としてBNPというものがあります。今日はそのBNPについてのお話です。

○BNPとは…?
 BNPとは心臓が心不全などの悪い状態に陥ったりした場合、心臓から分泌されるホルモンです。よってBNPが異常値を示した場合、心臓が何らかの悪い状態に置かれているということがいえます。BNPは血液検査で測定されます。

○どんな場面で活用されるのでしょうか?
 BNPは救急医療の現場から一般の開業医まであらゆる場面で用いられます。
救急現場において苦しまれている患者さまが心臓が原因で苦しまれているのか、それ以外の原因によるものかを見極めるためです。また一般開業医では普段高血圧などで定期的に通院されている方が「最近調子が…」といったときに心臓の状態を図る上で検査をさせていただくのです。

○異常値はどれくらいからでしょうか…?
 BNPは正常値が18.4pg/mLです。しかし年齢によって多少の変動があり、40~50pg/mL程度は許容範囲内と言われています。
では異常値はどこからと考えればいいのでしょうか
BNPの異常値は100pg/mL以上と考えるべきであると最近は考えられております。

○異常値を示した場合どうすればいいのでしょうか?
 異常値を示した場合でしかも非常に苦しまれている場合は、当然緊急入院の適応があります。この場合は緊急性が明らかなため、結論ははっきりしていると思われます。
問題は一般開業医で測定した場合に異常値が出たらどう対応するか?ということです。

この続きは次回お話します

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11月 01 2010

場慣れすることが大切です~不安障害の治療法~

 近年、メンタル疾患がいろいろと取りざたされているようです。精神的に参ってしまわれて、職場を長期間にわたって休職しなくてはならない方がいらっしゃるようです。
きょうはそのメンタル疾患のうち不安障害の治療の概要についてのお話です。

不安障害とはパニック障害・社会不安障害・心的外傷後ストレス症候群(PTSD)・強迫性障害・全般性不安障害といったものがあります。
これらの治療法に共通するのが、精神療法と薬物療法を組み合わせて行うというものです。

精神療法の大まかな概要はexposureといい、場馴れしていただくことにあります。例えば対人恐怖症のような社会不安障害の方に「人と対峙したところで、特別何も起こらないよ。安心していいよ」ということを感じていただきます。それによって今まで感じていた、まわりの方からすれば理解しがたいばかばかしい不安など、とるにたらないものだと認識していただくのです。

また薬物療法は抗不安薬・抗うつ薬などを使いながら、気長に治療をしていただくのです。

近年、精神疾患に対するアプローチは変わりつつあります。もしも心当たりのある方は、ご相談ください。

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