11月 28 2010
慢性の痛みについて
長い間つらい痛みに悩まされている方も多いと思います。今回は慢性の痛みの基本的なアプローチについてのお話です。
○いわゆる“痛み止め”では治りません
病院で頂く痛み止めが効かない痛みがるのをご存知でしょうか?これは急性の、燃え上がるような痛みの場合は効果がありますが、慢性に痛む場合は効果がありません。慢性痛の場合“なぜ痛いのか?”を考えて、それに対する薬を使わないといけないからです。よって使う薬は痛み止めと限りません。具体的には抗けいれん薬・抗うつ薬を使うことがあるのです。
○慢性痛の治療の“落とし所”は?
慢性痛の治療は長期に続くことが多いと言われています。
それゆえ治療中はなかなか効果が出づらく、何をよりどころにしていいかわからなくなる方も多くみえます。そのような方は、治療中はぜひとも『生活の質が治療でどのように変わったか?』に注目していただきたいと思います。
少しずつ良くなってくるので、毎日あまり変化を感じません。そのことで治療の満足を感じていただきにくくなるのですが、何が出来るようになったかを考えていただくと進歩の具合が分かりやすくなると思います。
慢性の痛みはじっくりと取り組んでいただくという気持ちが大切なようです。