9月
17
2010
前下院続いてCOPDのお話です。今日は治療法について中心に話していきます。
○治療の方向性は…?
COPD治療の方向性は“肺の機能の低下を出来る限り食い止めて症状を改善し、楽な呼吸で快適な日常生活を営む”ということです。
では具体的にどうすればいいのでしょうか?
○まずは禁煙です
前回、タバコで気管支の構造が壊されてしまうというお話をしましたが、やはり禁煙が治療法になると思います。近年は『禁煙外来』を設置している医療機関もあり、当院でも対応可能です。
ここで禁煙外来について説明いたします。これはお薬によって禁煙のお手伝いをしようというものです。種類は飲み薬と貼り薬があります。治療期間は3カ月程度で、何度か来院していただいて、その都度お薬の処方と禁煙の進行具合をお聞かせいただくものです。
ご興味のある方はフリーダイアルにお問い合わせください。
○息切れ痰には…?
息切れや痰には適切なお薬があるので、処方させていただきます。
○リハビリテーションという選択肢もあります
最近は呼吸訓練という方法もあります。いわゆるリハビリテーションと思ってください。
方法は酸素を吸いながら運動療法の効果をあげる治療法です。
2回にわたってCOPDについてお話をしてきました。やはり最悪の事態にならないように、禁煙に努めるのが良いようですね。
9月
16
2010
慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)という病名をご存じでしょうか?以前に肺気腫とか慢性気管支炎とよばれていたものを最近ではこのように呼ぶようになったのです。
今日は慢性閉塞性肺疾患のお話です。
○タバコが原因です
この疾患の患者さんの95パーセントがタバコを吸っている方です。ニコチンやタールが気管支を痛めつけます。すると人間は治ろうとする機能があるので、気管支の修復に取り掛かります。しかし、また喫煙すると気管支を壊して…この繰り返しによって慢性閉塞性肺疾患は形作られてしまうのです。
○階段で息切れをしませんか?
典型的な症状は『坂道や階段で息切れを感じる』『風邪でもないのに咳や痰が続く』といったものです。“歳をとったから…”と歳のせいにするのではなく、とくにタバコを吸われる方はうたがってみる必要があると思います。
○ほかに症状は…?
息切れや咳以外にはどんな症状があるのでしょうか?
気管支が壊れてくると、気管支表面にある線毛という細かい毛の働きが悪くなります。この毛は小さなほこりや細菌が侵入してきたとき、これ以上奥には入れないように吐き出す働きをします。よって、気管支が壊れると細菌感染をおこしやすくなるのです。
○とにかく、禁煙です
では、どうしたらいのでしょうか?
まず現在タバコを吸っている方はすぐにでも止めていただくのがいいでしょう。習慣的に吸っている方は20年ぐらい後に症状が出てきます。そうなる前に止めるのが最善です。
また既に症状が出てしまわれている方も、やはり禁煙がいいと思われます。
慢性閉塞性肺疾患は肺がんとの関係が指摘されています。最悪の事態になる前に、手を打つべきでしょう。
このように慢性閉塞性肺疾患はとても厄介な病気です。とくにタバコを吸われている方は気をつけていただきたいものです。
9月
15
2010
昨日、愛知県医師会産業医講習会に行ってきました。

職場のメンタルヘルスケアに関する内容でした。近年、職場でうつ病を患い、出勤できなくなることが多くなってきています。最近の世知辛いよ世の中の雰囲気を反映しているのでしょうか?
9月
15
2010
前回に続き、線維筋痛症のお話です。今回は特に“診断”と“治療”についての内容です。
○どこの病院にかかればいのでしょうか?
この疾患を扱うのは主に『ペインクリニク科』『リウマチ・膠原病科』『心療内科』を標榜している医療機関が最適です。
また似たような症状を起こす膠原病・婦人科疾患がありますので、しっかりと血液検査・画像検査(超音波・CT・MRIなど)を行って、そのどれも否定的であった場合に線維痛症を疑います。
○アメリカの診断基準を用います
診断には『アメリカリウマチ学会診断基準』を用いて診断します。
これは4kgほどの力で、全身の定められた18か所のうち11か所で痛みを感じる場合、“線維筋痛症”と診断するのです。
○治療法
治療法には様々なものがあり“抗うつ薬”“抗けいれん薬”“漢方薬”等を用いて治療することが一般的です。また症状に合わせて注射を行ったりもします。
また最近は心理療法を行うこともあります。
○生活の見直しもしてください
薬物治療だけでは一定以上の成果が上がらないという声を患者さまから聞くケースがあります。そこで日常生活においていろいろ工夫をしていただくことも治療につながります。
それは軽い運動をしたり、マッサージやヨガといったリラクゼーションなどです。
線維筋痛症は難病です。不幸にも発症されてしまわれた方には、一刻も早く良い医師と出会い、症状が改善されることを望むばかりです。
9月
14
2010
線維筋痛症という病名をご存知でしょうか?この聞きなれない名前、実は最近患者さまが多くなっている問題の疾患なのです。
○とても変わった症状を呈します
線維筋痛症はとても変わった症状を呈します。多くは『ある朝起きたら起き上がれないほどの痛み襲われた』とおっしゃい『体にほんの少し触れたり、ちょっと動いただけで、飛び上がってしまうほどの痛みがある』と言われます。
またその痛みですが、天候や生活環境の変化、気分やストレスで強弱があるそうです。しかも、このように程度差があっても、消えることはないとおっしゃいます。
さらには痛みを感じるとは考えにくい普段の生活上での行動、例えば“蛇口をひねる”“電車で踏ん張ったとき”に手足に痛みを感じるとおっしゃるのです。
○50代女性に多い
ではこのような珍しい疾患、どんな方に起こるのでしょうか?
ある調査では50代女性が患者さまの80%超だったそうです。それ以外でもやはり中高年女性に患者さまが多い傾向にあり、どの年代でも女性に多かったという報告でした。
○合併する症状
線維筋痛症ではほかにも様々な合併症が出てきます。
睡眠障害 寝ている間も痛みがあるので、結果的に寝不足になります
頭痛・下痢 ささいなことで頭痛・下痢を発症します
月経異常 月経困難症などを起こしてきます
抑うつ気分 気分の落ち込み、意欲低下などを訴えられます
次回は具体的な“診断方法”“治療法”を紹介いたします。
9月
13
2010
前回に引き続き骨粗鬆症のお話です。その中でも今日は“どうしたら骨粗鬆症にならないか?”というお話になります。
○運動不足を解消しましょう
骨を強く維持するには刺激が必要で、それは運動によってもたらされます。運動不足の状態では骨がもろくなってしまうというわけです。
○カルシウム不足
骨はカルシウムで成り立っていることはご存知かと思います。
特に中年以降の女性には1日800mg以上のカルシウムを摂っていただく必要があるのです。
○栄養不足
カルシウムはただとっているいるだけでは、身体に入ってきません。腸でのカルシウム吸収と骨の新陳代謝に活躍するビタミンDを摂る必要があります。またこのビタミンD、唯一体内で生成されるビタミンでもあり、日光浴をすることで作られるのです。
またビタミンKも骨の新陳代謝に影響を及ぼすとされ、食事で補っていただく必要があるようです。
○禁煙が必要です
タバコは骨の形成に関係する女性ホルモンの働きを妨げます。また胃腸での食べ物の消化をする消化液の分泌を妨げたりもします。その結果ビタミン・カルシウムの吸収が悪くなります。
このように、骨粗鬆症にならないようにするには『食生活の見直し』が必要になってきます。
9月
12
2010
骨粗鬆症という言葉はご存知でしょうか?骨がモロモロになってしまうといった解釈をしている方が殆どかと思います。
ではどうしたらそんな事にならなくて済むのかをご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
今日は骨粗鬆症のお話です。
○骨粗鬆症という言葉
骨粗鬆症という文字のうち粗という漢字と鬆という漢字について学んでみましょう
“粗”とはどういう意味を持つ漢字でしょうか?そ・あらい・ほぼといった読み方があり、おおざっぱでいいかげんといった意味です。また“鬆”どういう漢字はそう・しょう・すといった読み方があり、本来均質であるべきものの中にできた空間のことといった意味です。
つまり骨粗鬆症とはしっかり詰まっていた骨がスカスカになる、ということです。ちょど食事の前と後での弁当箱をイメージしていただければいのではないでしょうか。
○どうして骨粗鬆症が起こるの?
ではどうしてそんなことが起こるのでしょうか?
みなさんは“新陳代謝”という言葉をご存じのことでしょう。古いものと新しいものが入れ替わることですが、私たちの身体も入れ替わりを起こしています。骨も例外ではなく、古い骨が壊されて新しいものに取り換えられているのです。しかしこのバランスが崩れたとき、骨の量や密度が一定の値を保てなくなり、骨粗鬆症になってしまうのです。
次回は“どうしたらいいのか?”といったことを中心にお話をいたします。
9月
11
2010
今日は前回に引き続きうつ病のお話のうち、症状についてのお話です。
○まずは身体に症状が現れます
うつ病の初期には“眠れない”“食べれない”“疲れやすい”といった症状が出てくることが多いようです。この時期に十分な休養をとらないと本物のうつ病に進行していってしまいます。
○考え方を変えましょう
うつ病になる方は真面目で優等生タイプの方が多い傾向にあります。このような方はえてして「人間は努力するべきだ」「やるからには成功しなくてはいけない」といった自分を過度に叱咤激励する傾向にあります。また「私が悪いからこうなった」「あの時の失敗が原因でこうなってしまった」といった破局的ともいえる見方をしてしまいます。
しかしこのような考え方のままではどんどん深みにはまってしまうので、考え方を変えていただく必要があります。これを認知行動療法といいます。
○メタボリックシンドロームや生活習慣病と関連があるかもしれません
メタボリックシンドロームや生活習慣病は、ストレスと大いに関係しています。ストレスの多い生活や抑うつ傾向の人はメタボリックシンドロームや生活習慣病を発症するリスクが高く、メタボリックシンドロームの人の中には抑うつ傾向を伴う方が見えます。
メタボリックの予防がうつ病発症の予防になるのではないかという研究もあるくらいです。
このようにして、近年うつ病は症状ひとつとっても多岐にわたることがわかってきました。
不幸にしてうつ病を発症してしまわれても、周囲の方の協力を得て時間をかけて心を軽くされていけばいいのではと思います。
9月
10
2010
最近うつ病になってしまわれる方が増えています。今日はうつ病の簡単なメカニズムのお話です。
○不安は誰にでもあります
うつ病はなぜ起こるのでしょうか?それは人間誰しもにある“不安”な気持ちに関係してきます。不安な気持ちに対して心が間違った反応をしてしまった場合起こるのです。
○不安に対する反応の仕方
では、誰しもにある不安に対して、間違った反応とはどんなものでしょうか?
不安には常に3つの方向性があります。通常、不安に対して『適度の適応』をすることで健康に保たれますが、役割や期待にこたえようと頑張りすぎたり、自己犠牲的に人に尽くしたり、他人に気を使いすぎたり、がまんを重ねたりといった『過剰反応』をしているうちに心のエネルギーが枯渇してしまい身体に影響が出てしまうことがあります。症状としては胃潰瘍・不整脈・月経異常・円形脱毛症などの多種多様の症状です。また感情や情緒に影響があらわれるとうつ状態やうつ病に進展してしまいます。
なおもう一つは以前にノイローゼと呼ばれていたもので、不安に対して『不適応』になった結果強迫神経症・パニック障害といった症状が出てきます。
○うつ病になりやすい人は…?
うつ病になりやすい人は優等生タイプの人に多く、真面目・几帳面・ガンバリ屋さん・責任感が強いといった気持ちが強い人です。このような人は自分の内的環状の変化や疲労感など、からだのバランスの崩れに対する自覚に乏しい傾向があって、自分がストレス状況に陥っていることに気づきません。むしろ現状を乗り越えようと努力を続け、更にストレスの深みにはまりこむといった結果になってしまいます。このことで心身ともに疲れ切ってしまうので、回復にも時間がかかるようになるのです。
次回はうつ病の症状についてのお話です。
9月
09
2010
一宮市医師会学術講演会『漢方を科学する~消化器疾患・感染症に対する実践的な漢方薬の使用法~』 講師愛知医科大学大学院医学研究科 感染制御学 三鴨廣繁先生 の講演会を拝聴してきました
当院では皆様のご要望に従い、漢方診療をさせていただいております。
今回の公演も大変有用なものになりました。みなさまに貢献できるようさらなる努力をしていきたいと思っています。