5月 21 2010
前立腺肥大症のあたらしい味方
今日は男性特有の病気である『前立腺肥大症』についてのお話です。
前立腺肥大症は“尿の出が悪い、残尿感がある”といった症状が特徴的であると言われてきました。しかし近年ではこのような症状が表立って出てきていなくても、前立腺肥大症と認められる状態があるのではないかと言われ始めています。
それは…
1、前立腺が大きくなっている
2、尿路に閉塞がある
3、閉塞に伴う症状がある
これらのうち一つでも確認できれば前立腺肥大症であるとされるのでは、というわけです。
○以前より用いられている薬です
前立腺肥大症には以前よりα1ブロッカーと言われるカテゴリーの薬が用いられてきました。しかし効果は限定的で、前立腺を縮小させるには少し力量不足であった面があります。
また抗アンドロゲン剤が用いられる場合もありますが、性機能減退がありなかなか患者様の満足に応えられない薬でした。
○5α-リダクターゼ阻害剤
昨年9月に発売されたこの薬は、これまでの薬の副作用を補う力があり、とても期待できる薬といえそうです。
このように前立腺肥大症も、手術ではない内科的治療で対応ができる時代になってきました。