2月
19
2010
水いぼは正式には伝染性軟属腫とよばれます。伝染性軟属腫ウイルスが原因で通常は8歳以下の子どもさんに感染することが多いようです。子どもが罹りやすいのは皮膚が薄く乾燥しやすいためで、特にアトピー性皮膚炎を患っている子どもは感染しやすいと言えます。
○症状
身体中どこにでも起こりますが、特に皮膚が薄い腋の下・首・肘・膝などにできやすいです。色は白~肌色で中心がわずかにくぼんでいます。
○治療法~取り除いた方が賢明ですね~
治療法はつまみ取る場合がほとんどです。軟膏の塗布やレーザー治療といった方法もありますが、確実性が少ない治療法です。
また、悪性疾患でもないので治療の必要があるのか?というご質問を受けることがあります。確かに絶対治療しなくてはならないものではありません。しかし、急速に数が増えるので、幼稚園などで“いじめ”の対象になることがあります。ほかの子どもたちからみると“不潔”に感じるというわけです。
○予防法と日常生活の注意点
乾燥肌により感染しやすくなります。なので軟膏などで皮膚の保湿に努めるべきでしょう。プールは塩素系の消毒が入っており、皮膚を乾燥しやすくなっております。
また、兄弟に水いぼがあるときには一緒にお風呂には入らず、治るまで裸での接触は避けるべきです。
2月
18
2010
本日2件目の講習会です。

高脂血症に対する食事・運動療法の講習会です。
今後当院での治療に是非とも生かしていきたい、そんな内容でした。
2月
18
2010
こどもの足の裏や指先、膝などに起こりやすい“いぼ”。今日はい簿に関するお話です。
○人から人への感染があります
いぼはヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で、傷を受けやすい手足の指、膝、足の裏におこりやすいです。人からひとへの直接感染でうつり、タオル・スリッパなどを介して感染します。
○場所によってやや症状が変わります
典型的には表面が小さな顆粒状にデコボコした、台形状の形をしています。しかも初めは1個でも徐々に増えて集まったり、離れたところに多発することもあります。
そのような中でも顔・首・胴体に出来た場合はタケノコ状に隆起します。その一方足の裏に出来た場合は体重で圧迫されるため隆起はせず、ザラザラした印象になります。
○治療法
簡単な治療法としてはグルタールアルデヒド塗布、ブレオマイシンや5-FU軟膏の塗布、ヨクイニン(ハトムギエキス)内服などです。
一方専門的な治療としては、液体窒素凍結療法を行うことがあります。また局所麻酔下に電気焼灼・炭酸ガスレーザー治療といたものもあります。
○ちゃんと治療した方がよさそうです
自然治癒の可能性がないわけではありません。しかし治癒まではかなりの時間を要すため、その間に数が増えてしまったり他人にうつしてしまうことがあるため、やはり早く治療をするべきではないでしょうか。
2月
18
2010
春日井市外科医会学術講演会『さまざまな皮膚癌の診断と治療について』講師名古屋大学医学部付属病院 皮膚科 榊原章浩 先生に行ってきました。

2月
17
2010
生後1~3カ月頃より頭部・顔面にかさぶた(痂皮)や皮膚の角質層がはがれたもの(鱗屑)がつき、やがて首や腋のした肘・膝などにも出来てきます。これを脂漏性皮膚炎といいます。3分の1の赤ちゃんが経験するといわれており、新米ママには悩みの種のようです。
○治療とホームケア
入浴前に…
痂皮にオリーブ油(ベビーオイル、椿油)をつけて、30分以上たったら良く泡立てた石鹸を手につけてやさしく洗ってあげましょう。なお一度にすべてを洗おうとするのではなく、無理なく取れるだけ毎日少しずつ取るようにしましょう。
保健師さんやお姑さんから乳児の顔は世間では洗ってはいけないと言われているかもしれませんが、清潔にすることの方が大事であることを覚えておいてください。
入浴後に…
軽度の紅斑や鱗屑ならば医療機関でもらう非ステロイド軟膏やローションを、赤みが強い場合ステロイドが入っているものを使います。
○ときにアトピー性皮膚炎に移行する例もあります
ほとんどの赤ちゃんが経験するからといって油断してはいけません。顔の紅斑の面積が1/3以上あったり、かさぶたがこびりついて離れない時、皮膚がはがれてジクジクした状態になっているときは医療機関に相談に行ってください。
アトピー性皮膚炎に移行する例もあります。お母さんは経過をしっかり見ていく必要がありますね。
2月
16
2010
毎年夏休みの前週をピークとして患者さんが発症する通称プール熱。じつは冬季にも見られるようになってきました。
今日はそのプール熱のお話です。
○どんな症状か…?
主に3つの症状があり、咽頭炎・結膜充血・39度前後の発熱です。これら3つの主症状咽頭(炎)・結膜(充血)・熱を略してその名前がつきました。ほかには食欲不振、全身倦怠感、などがあります。
これら症状は3~4日つづきます。
学校保健法によって、主要症状の消失後2日間が経過するまで原則的に出席停止です。
○感染経路と予防方法
患者さまに接触する可能性がある場合、まずは手洗いが重要です。また感染している方の使ったタオルはすぐに消毒するようにしましょう。消毒には次亜塩素酸が適しています。テレビCMなどでみかける“ミルトン”が良いでしょう。
○消毒薬の使い方
次亜塩素酸を買ってきたら、250倍に薄めて使う必要があります。また、錆びたり色落ちてしまうものには使えません。注意が必要です。
2月
15
2010
ここのところ子どもに胃腸炎が流行っています。冬の胃腸炎の原因はほとんどがウイルス性です。主なものにロタウイルス・ノロウイルス・サポウイルス・アストロウイルス・アデノウイルスなどがあります。
今日はそのなかでもロタウイルスについてのお話です。
○感染ピークは12月から3月です。
ロタウイルスは通常12月~1月に感染のピークがやってくるといわれていました。しかし近年では2~3月にも感染が見られるようになってきています。
○患者さまの手からうつります
ウイルスは感染した患者さまの手からほかの人の手にうつります。トイレに行った後などの汚れた手でドアノブや蛇口を触り、そのあとほかの人がそれらに触って、さらに手を洗わずにいると感染が成立します。なお、症状が改善してきても、発症後1週間は糞便中にウイルスが存在しているといわれているので要注意です。
○下痢・嘔吐が主症状です
感染すると1~3日の潜伏期間の後に下痢・嘔吐・発熱などの症状が現れます。咳や鼻水といった上気道の症状もあらわれてくることがあります。
○脱水補正が主な治療法です
下痢嘔吐には、基本的には脱水の補正が治療法となります。嘔吐が激しく経口補液がままならない時は点滴で、飲める場合は経口補水薬をおすすめします。
改善の目安は“元気がでてきた”“排尿がきちんとある”“食欲が戻ってきた”ことなどです。また、医療機関にて尿検査でケトン体や血液検査で血糖・電解質を調べるのも良いでしょう。
○症状の経過は?
嘔吐・発熱は数日で治まりますが、下痢は5~7日くらいかかります。
どちらにしても、予防が一番ですね。
2月
14
2010
こどもの胃腸炎にノロウイルスという原因ウイルスがあります。このウイルスは大変感染力が強く、ほんの少し口から入っただけで吐き気・嘔吐・下痢・腹痛、ときには発熱などを起こします。症状が風邪に似ていることから『吐く風邪』などと呼ばれることもあります。
○感染経路~多彩な感染経路をしまします
ノロウイルスの感染経路は大きく分けて3つほどになります。
まず一つ目は食べ物による感染です。
汚染された生ものや十分に加熱していないものを食べた時に起こると考えられています。しかし近年では、調理者の手についたウイルスが食べ物を汚染して、それを食べたり飲んだりして感染することが多いことが分かってきました。
二つ目は接触・飛沫・空気感染です。
感染した人の排泄物を処理する際に手にウイルスがついて、そこから感染します。感染したヒトの便には便1g中に1億から1兆ほどのウイルスが含まれております。しかし、感染は数個のウイルスが身体に入ってきただけで成立してしまうといわれています。
三つ目は飲料水やプールの水からです
汚染された水を飲むことによって起こってきます。
○感染しないように…予防法は?
通常ノロウイルス感染は学校・職場での感染が考えられます。ここでは“持ち込まれてしまったウイルスをいかにして家族内に蔓延させないか”についてのお話をします。
ご家庭で感染者が出た場合、患者さんの排泄物(吐物、便)を触る際にはマスクをして、エプロンや手袋をして処理しましょう。そして処理時に使ったマスク・エプロンはなるべく廃棄処分にし、それが難しい場合は『次亜塩素酸ナトリウム』で洗濯しましょう。
どちらにしても、清潔にしておくことが大切であると思われます。
2月
13
2010
嘔吐や下痢を主症状とする胃腸炎が、この津島保健所管内でも流行しています。
通常胃腸炎の流行はひと冬に2回ほどあり、10月から12月年末までが1回目で、1月中旬から3月中旬が2回目となります。1回目の方が2回目より発生数はおおくなります。
原因菌は1回目がノロウイルスが多く、2回目はノロウイルスとロタウイルスです。
ここで問題になるのがロタウイルスです。
ロタウイルスは3~5歳までにほぼすべての人が感染するといわれ、衛生面での予防はなかなか難しいのです。日本では来年以降ワクチンが発売されるのですが、今年は間に合いません。
ロタウイルスは“白い色の便”が特徴です。お母さん方は、白い色の便を見たら、注意をしてください。
2月
11
2010
RSウイルスというと聞きなれないかもしれませんが、冬季におけるインフルエンザとともに発症率の高い感染症のことです。
RSウイルスは上気道から下気道にかけて感染するウイルスで、細気管支炎を引き起こします。すべての年齢層に感染するため家族内感染が多く、2歳までには少なくとも1回は感染するといわれています。しかもウイルス自体が少しずつ姿かたちを変えていくので、生涯に何度でも感染します。
細気管支炎という入院を考えなくてはならない疾患の原因になるウイルスなので、注意が必要です。
○家族内感染を防ぐには…接触感染ってなんだろう?
RSウイルスは接触感染にて感染が成立します。
“接触感染”というと、何となくイメージできるかと思いますが、正確にご存知の方は少ないようです。
唾液や鼻水にはウイルスが混ざっており、これらを触った手で水道の蛇口やドアのノブに触れると、そこにウイルスが付着します。付着したウイルスは6時間もの長い間そこで生息するともいわれています。つぎにほかの人がその蛇口やノブを触って、触った手で目や鼻をこすると他人への感染が成立してしまいます。
よって家族内感染を防ぐには多数の人が触りそうなところをしっかり清潔にすることです。
○症状はどんなものが…?
感染が成立をすると、4~6日の潜伏期を経て症状が出現します。最初は熱・鼻水などの症状で、2~3日すると咳が出現してきます。通常はこの程度のいわゆる“かぜ”症状で終わるのですが、ときにひどい咳から細気管支炎となり入院する場合もあります。しかも入院となるような症例も、一般的には安静程度で軽快していきますが、人工呼吸管理が必要になるケースもあるので要注意です。
○治療法は?
熱や咳、鼻水といった通常の風邪様症状ならば、熱下げ咳止めなどでかまいません。それと大切なのは、熱が出た際に脱水予防のための水分補給をマメに行うことです。