8月 25 2009
生活習慣病 ~糖尿・動脈硬化から足が腐る?~
慢性閉塞性動脈硬化症という病気があります。これは足に起こるので下肢閉塞性動脈硬化症ともいわれ、主に糖尿病治療がうまくいっていない場合に起こることが多いのが特徴です。糖尿病や動脈硬化の治療がうまくいっていないと、足に行く血管がところどころで詰まってしまったりして、血行が悪くなって足が壊死(腐る)してしまいます。そうなると足が不自由になるのは当然で、痛みも伴います。しかも、いったん腐り始めると進行を止めるのは大変難しいのが実情です。
しかし患者様にとっては生活する上で足を失っては大変です。少しでも病状の進行を抑えるため内服薬や塗り薬(外用薬)で治療に専念されていることでしょう。
当院では慢性閉塞性動脈硬化症の痛みの治療に硬膜外ブロックという神経ブロック療法をさせていただいております。この治療は神経の近くに直接針を刺して、そこから局所麻酔薬を注入することで痛みを抑えることを目的としています。また、硬膜外ブロックは下肢の血行改善にも一役買っていることがわかっており、病状進行を食い止めることも期待できます。
一度慢性動脈硬化症の治療に硬膜外ブロック療法を検討されてはいかがでしょうか?