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8月 13 2010

新しい糖尿病薬について~DDP-4阻害薬とは?~その2

6:14 AM ブログ

昨日に引き続き新しい糖尿病薬のお話です。きょうは従来の糖尿病薬との違いについてです。

○低血糖の心配がありません
 従来の糖尿病薬との違いはいろいろありますがまずは“服用に伴う低血糖発作”がないことがあげられます。
糖尿病薬を服用されている方は医師から“薬を飲んだら食事は抜かないように”と指導されていると思います。それは従来のお薬は食事を摂らなくてもインスリンを分泌してしまうのに対して、食事を摂らないとインクレチンは分泌されないのでインスリンが分泌されないため低血糖にはなりません。むろんDDP-4阻害薬は標的がいなくて空振りという状態になります。それゆえに“安全”ということになるのです。

○体重増加がありません
 また糖尿病治療中にありがちな体重増加がありません。
これは従来のお薬は食前の血糖値を下げるために空腹感があったのですが、このお薬は食後の血糖値を下げるので食前の空腹感がなく、結果的に食事の量が抑えられると考えられます。このことが体重を増やさない理由と考えられています。

○このお薬が使えない場面はありますか?
 このお薬は腎臓に影響があるようです。クレアチニン値男性2.5mg/dl、女性2.0mg/dl以上の場合使ってはいけないことになっております。

以上のようにお話してきましたが、総じて言えることは大変に良いお薬が登場してきたということです。糖尿病患者さまには朗報といえそうです。

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