8月 12 2010
新しい糖尿病薬について~DDP-4阻害薬とは?~その1
最近糖尿病について新しい薬が出てまいりました。今日はその新しい薬であるDDP-4阻害薬のお話です。
○DDP-阻害薬とは?
最近日本でも使えるようになってきたDDP-4阻害薬。これはどういったものでしょうか?
このお薬は食べ物が胃腸に入ってくると小腸から“入ってきましたよ”と身体に教える物質が出てきます。これをインクレチンという名前が付いています。このインクレチンが膵臓に届くとインスリンという糖分を分解するホルモンを分泌します。しかしこのインクレチンは信号を送るという役目を終えるとDDP-4という物質に分解されてしまいます。そのDDP-4の仕事を妨害することでインクレチンを長生きさせ、インスリンの分泌を持続させようというものです。
○どんな方に適応がありますか…?
この薬は当然インスリンが分泌されている方に効果があるわけで、よって2型糖尿病の方に効果が期待できます。しかも色々なデーターから糖尿病の罹患期間が短い、HbA1Cが6.5~8%位、食後の血糖が高いという方に最適です。
