7月 12 2010
帯状疱疹の予防~大人になってのワクチン接種~
帯状疱疹という病名をご存知でしょうか?地域によって様々な方言で呼ばれていますが、もともと小児期に水ぼうそうに罹り、その原因ウイルスVZVが体内に潜みます。このVZVが再度悪さをすることで帯状疱疹を起こしてきます。
しかも、この帯状疱疹を発症して1カ月以上たっても痛みが持続する方が見えます。これを“帯状疱疹後神経痛”といい、高齢になるほどこの痛みに悩まされることが多いのだそうです。
今日はその帯状疱疹後神経痛とその予防のお話です。
○帯状疱疹後神経痛とは…?
帯状疱疹のあとに痛みが長期間続くことですが、ピリピリとした痛みが数年~数十年にわたって続くことがあります。この痛みによってうつ状態に陥ってしまわれる方も見え、大変お気の毒と言わざるを得ません。
○帯状疱疹の予防はできますか…?
高齢になってから再度水ぼうそうのワクチンを接種されることでかなりの確率で抑制されることがアメリカの研究で証明されています。「子どものときにワクチンを打ったからいいんじゃないのか?」と思われるかもしれませんが、高齢になるとVZVを抑え込む免疫機能が弱ってきます。そのためにワクチンを再度接種する必要があるのです。
現在日本でもワクチン再接種の有効性の検討がなされています。一刻も早く帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛で悩まされる方が減ってくると良いですね。
