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6月 29 2010

急性脳症とウイルス感染症

11:38 PM ブログ

 けいれんや意識障害といった脳に関係する状態にお子様が遭遇されたことがあるお母さんはいらっしゃると思います。多くが熱性けいれんと言って、発熱に伴ってけいれんを引き起こすもので予後も良く、発症頻度も一生に一度経験するかどうかといったものです。
しかし、更に重篤な場合もあります。脳症といって、大変痛ましい後遺症を残すことがあります。

○原因は…?
 脳症の原因は感染が多く、次いで脱水・低酸素・代謝異常となっています。そのなかでもウイルス感染が多く、多い順にインフルエンザ・突発性発疹・ロタウイルス・となっています。
今回はとくにインフルエンザ脳症に絞ってお話をします

○インフルエンザでの脳症はどんな経過をとるの?
 インフルエンザ脳症は発熱後かなり早く脳症の症状が出てくるのが特徴です。70%以上が48時間以内に症状を呈し、頭痛から始まって奇異行動・痙攣・マヒなど起こします。また特徴的な所見として、痙攣前に幻覚・幻聴・怒り・おびえ・恐怖といった感情を表すことも知られていて診断に有用です。ご家族の方はこのような症状が見えたら、即座に入院のできる病院に行かれることをお勧めします。

○大変に怖い病気です
 インフルエンザ脳症はひとたび発症すると、死亡率は数十パーセント、後遺症を残さないで治癒できるのは半数以下と言われています。

このように、感染症から合併してくる脳症は大変にやっかいなものです。くれぐれもご注意ください、

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