8月 21 2011
横紋筋融解症
今日は横紋筋融解症という病気についてのお話しです。
○横紋筋融解症とは…
横紋筋融解症とは身体の筋肉が壊れて、壊れた筋肉が主に腎臓に悪さをしてしまう病気です。原因としては当然交通事故のような大きな外傷や、普段飲まれている薬があげられます。症状は筋肉が壊れるのですから当然筋肉痛ということになりますが、実際は自覚症状に乏しいことが殆どです。
○薬が影響するとは…?
先ほど“薬が影響する”といいましたが、とても気になりますよね?
横紋筋融解症の原因となる薬剤は主に抗精神薬・抗不安薬です。ほかにコレステロールを下げる薬のうち、スタチンと呼ばれる種類の薬も原因になることがあります。
また、薬ではありませんがサプリメントも原因となることが報告されています。
○ほかに鑑別する疾患は…?
他には筋肉の病気が鑑別のポイントになります。筋疾患や神経筋疾患と呼ばれる病気で、珍しい病気といえます。
○発見方法は…?
自覚症状に乏しい・腎臓に悪さをするといいましたが、ではどのように発見するのでしょうか?
これは血液検査しかありません。血液中のCKという値をチェックしていき、異常に高値になってきたらこの疾患を疑います。そして考えられる原因が薬剤ならば、それをストップします。さらに腎臓に悪さをしているような痕跡が見つかれば、総合病院にいっていただくことになります。
今日は横紋筋融解症についてのお話でした。