7月 25 2011
結核の診断法のお話し
今日は結核の診断法に関するお話です。
○喀痰検査が必須です
結核を診断するうえで大切なのは喀痰検査です。3日連続で早朝に採取した喀痰を検査します。
その時検査方法としては3つあります。
まず一番基本的な検査に塗抹検査法があります。この検査で結核菌は赤く染まりますが、同時に非結核抗酸菌も赤く染まってしまいます。
またPCR法などの核酸増幅法、分離培養法などもあります。
○感染していても発症していない方は…?
よく高齢の方に「昔ご兄弟が結核にかかった。私は大丈夫だったけど。」といわれる方が見えます。そのような方は結核菌を持っていないのでしょうか?
結核は菌に感染していても発症せずにいる場合があります。この場合感染の有無を知っておくことが必要です。
その方法としましては近年2つの方法があります
ひとつは「インターフェロンγ法」と呼ばれるもので、もうひとつが「クオンティフェロン」という方法です。どちらも血液検査で行うもので、精度も高い検査です。
次回は治療のお話をいたします。