7月 24 2011
結核についてのお話し
今日は結核についてのお話です。
結核というと過去の病気というイメージがありますが、まったくそんな事はありません。
○まだまだ多い…
結核の患者さまはどれくらいいるのでしょうか?
結核罹患率は人口10万に対して19人です。これは人口3万人程度の町に2カ月に3人のペースで新規患者さまが発生しているということになります。
この数字は国際的にみると“中蔓延国”という位置で、決して日本が結核を過去の病気として忘れてはいけないという証拠です。
○大都市の高齢者が要注意です
ではどんな方に多いのでしょうか?
患者さまを年齢別でみると若い人は10万人当たり10人位ですが、60代で20人、70代で40人、80代で88人とどんどん増えていく傾向にあります。
また結核は人口密集地域に蔓延する傾向にあり、大都市圏に患者発生率が高いようです。
○症状に特徴は…?
結核の症状といえば咳です。ただ、“これぞ”という症状はなく、長期にわたる咳の場合レントゲン撮影や痰の検査などを追加して診断していきます。
また咳は若い患者さまには顕著ですが、高齢の方にはそれほど目立ちません。
次回は結核の診断法のお話です。