6月 27 2011
離乳食のおはなし
今日は赤ちゃんの離乳食のお話しです。離乳食は通常生後6カ月くらいから始めるものです。最近の離乳食指導はかつての栄養摂取を重視したものから、アレルギーや将来の生活習慣病を予防するものへと変わってきているようです。
○5~6カ月位に開始です
離乳は生後半年くらいから開始します。それは新生児のうちは噛まずに吸いこもうとする能力(吸綴反射)があり、これがあるうちは離乳ができません。この反射が生後半年位でなくなっていくのです。
○離乳食トレーニング
生後半年くらいで始めた離乳は、7~8カ月くらいになると舌とあごを上手に協調させて動かすようになります。このころになると豆腐程度の硬さなら押しつぶせるようになります。
さらに9~11カ月頃になると歯茎で物をつぶせるようになるため、バナナ程度の硬さのものを食べられるようになります。なおこの頃乳歯が生え始めますが、物を噛むのに必要な第1乳臼歯は12~18カ月頃に生えてくるので、この時期が離乳の完了時期になります。
○“噛む”という行為が大切です
物を噛むのに必要な第1乳臼歯が生え始めたころに“噛む”という行為を身につけさせる必要があります。これをおろそかにするといつまでも丸呑みしようとしたり、お茶で流し込んだり吸うようにして食べたりといった行動が治りにくくなります。その結果3歳ころになっても摂食機能が未発達なままということになりかねません。
次回は離乳食の更に具体的な流れについてお話をいたします。