6月 24 2011
子宮頚がんと子宮頚がんワクチン~ガンは予防できます~
今日は子宮頚がんと子宮頚ガンワクチンのお話です。子宮頚がんとは子宮の入り口にできるがんであり、ヒトパピローマウイルス(human papilloma virus)というウイルスに感染することで発症します。
○子宮頚癌の動向
子宮頚がんは国内では年間1万5千人が発症し、2千500人が亡くなっている疾患です。また死亡に至らなくても不妊症になるケースが多く女性にとっては重大事です。
そして最近の傾向としては20代~30代の死亡率が急増していること、91年からの10年間で35~39歳の死亡率が2倍になっておりことです。
○どのようにして感染するのでしょうか?
ヒトパピローマウイルスは性交によって感染します。男性から女性に感染するのです。
感染しても通常90%の確率で身体の免疫機能や生理によって排除されますが、何らかのアクシデントで残ってしまうと発症の危険が高まるというわけです。ということは、当然性交の回数が多いほうが感染する確率が多くなります。
もっといいならば、近年低年齢化してきたということは、10代の性の乱れが原因とみていいと思われます。
○国内でのワクチンの現況
現在国内では1種類のワクチンが接種できる状況です。グラクソ・スミスクライン社の『サーバリックス』がそれで、ヒトパピローマウイルスのうち子宮頚がんの原因である16型と18型に効果があります。
今日は子宮頚がんとそのワクチンについて少しだけお話をしました。次回はワクチンについてもう少し突っ込んだお話をいたします。