2月 08 2011
振戦とは…意に反して震えることはありませんか?
中高年のかたを中心として、意に反して身体の一部が震えてしまうことはありませんか?静止しているときや反対に何か動作をしているとき、あるいはある姿勢を保持した時などに震えることはありませんか?
こんな時は早く医療機関にかからなくてはなりません。
○どんな時に震えるのか、がポイントです
適切な治療をするには適切な診断が欠かせません。それにはまず、どんな時に震えるか?がポイントとなってきます。先ほども記載しましたが、静止時・動作時・姿勢保持時です。
○動作時・姿勢保持時の原因は…?
動作時の振戦の原因として小脳疾患があります。言語障害や歩行困難が伴うことがあり、一見して脳の疾患であることがわかります。
また原因がはっきりしている場合もあります。気管支喘息の際に用いられるβ遮刺激剤というカテゴリーのお薬を飲まれている方、甲状腺機能亢進症を発症されている方等がいらっしゃいます。
また、アルコール中毒や末梢神経障害がある方にも振戦が見られることがあります。
○静止時の原因は…?
この場合はいろいろな原因がありますが、その中でも代表的なものはパーキンソン病です。緩慢な動きや丸薬を丸めるような動作(pill-rolling)、うなずくような動作(うなずき振戦)小刻み歩行など独特な症状が多彩にみられます。
以上のような原因があり、このような症状が見られた場合は医療機関に受診する必要があるようです。