10月 15 2010
脊柱管狭窄症の治療法のお話
前回に引き続き、今回も脊柱管狭窄症のお話です。きょうはとくに治療法のお話です。
○投薬治療をまずは選択します
前回、「手術はあわてなくていい」というお話をさせていただきました。
まずは投薬による治療ですが、近年プロスタグランジンE1誘導体というものがつかわれるようになりました。このお薬のおかげで歩ける距離が延びたのです。これは効果的でいいお薬です。
また神経ブロックも良い治療法であるといわれています。痛みの強い時期だけ利用することで、快適に過ごせる可能性が広がります。さらに程よい散歩も効果があるとされていて、神経ブロックと組み合わせることで鎮痛効果が期待できるでしょう。
○手術はどんな時にするのでしょうか?
前回から「手術は急がなくていい」というお話をしてきました。
ここではなぜ急がなくていいのか?手術を進められる状況とはどんな時か?あわてて手術をする必要がある時とはどんな時か?というお話をします
○どうして手術は急がなくていいのでしょうか?
脊柱管狭窄症の症状は徐々に痛くなるのですが、放っておいてもやがて一定化します。よいうことは、痛みがそれこそ無限に増していくのではという心配をする必要がありません。であればゆっくりじっくり様子を見て、それこそ仕事や家庭の状況を考えながら手術を行うといい、ということになります。
また、はたして手術後本当に消しゴムで消したように痛みは無くなるのか?という疑問があります。痛みの感じ方は人それぞれです。同じように刺激を受けても痛いと思うかたもいればそうでない方もいる。ということは、手術が成功しても痛みを感じなくなる方もいれば、全く状況が好転しないかたもみえるということです。
手術は色々な治療法の中でも最終手段といえます。最終手段をとって良くならなかったら…考えただけでもゾッとしませんか?
○手術をすすめられる状況とは…?
手術を進められる状況は、どうにもこうにも痛みが我慢できない時ということがいえると思います。その際もすでに薬物治療を行ったけれど…という前提があることが肝心です。
それと職業上痛みがあると成り立たなくなる方や、すでに仕事や家庭生活に影響が出ている方も手術を決意された方がいいでしょう。
○手術を急がなくてはならないかたは?
いっぽう手術をちゅうちょしてはいけない方も見えます。それは一言で言うとこのままでは歩けなくなる方です。
意に反して失禁したり、脚の力が入らなくなって歩きづらくなってきたりしている場合、それこそすぐにでも手術を検討する必要があります。
今回は脊柱管狭窄症の治療についてのお話でした。
