9月 10 2010
うつ病が増えています
最近うつ病になってしまわれる方が増えています。今日はうつ病の簡単なメカニズムのお話です。
○不安は誰にでもあります
うつ病はなぜ起こるのでしょうか?それは人間誰しもにある“不安”な気持ちに関係してきます。不安な気持ちに対して心が間違った反応をしてしまった場合起こるのです。
○不安に対する反応の仕方
では、誰しもにある不安に対して、間違った反応とはどんなものでしょうか?
不安には常に3つの方向性があります。通常、不安に対して『適度の適応』をすることで健康に保たれますが、役割や期待にこたえようと頑張りすぎたり、自己犠牲的に人に尽くしたり、他人に気を使いすぎたり、がまんを重ねたりといった『過剰反応』をしているうちに心のエネルギーが枯渇してしまい身体に影響が出てしまうことがあります。症状としては胃潰瘍・不整脈・月経異常・円形脱毛症などの多種多様の症状です。また感情や情緒に影響があらわれるとうつ状態やうつ病に進展してしまいます。
なおもう一つは以前にノイローゼと呼ばれていたもので、不安に対して『不適応』になった結果強迫神経症・パニック障害といった症状が出てきます。
○うつ病になりやすい人は…?
うつ病になりやすい人は優等生タイプの人に多く、真面目・几帳面・ガンバリ屋さん・責任感が強いといった気持ちが強い人です。このような人は自分の内的環状の変化や疲労感など、からだのバランスの崩れに対する自覚に乏しい傾向があって、自分がストレス状況に陥っていることに気づきません。むしろ現状を乗り越えようと努力を続け、更にストレスの深みにはまりこむといった結果になってしまいます。このことで心身ともに疲れ切ってしまうので、回復にも時間がかかるようになるのです。
次回はうつ病の症状についてのお話です。
